36大学・機関が参加して日中大学フェアを開催
2016年 5月12日 馬場 錬成(中国総合研究交流センター上席フェロー)
北京会場
5月7日(土)、8日(日)の両日、北京市内の全国農業展覧館新館で開催され、多くの中国の学生が参加して盛況だった。
日本側の出展大学。期間は次の通り
岩手大学、大阪大学、お茶の水女子大学、科学技術振興機構、香川大学、加計学園、関西学院大学、九州大学、京都大学、京都工芸繊維大学、工学院大学、神戸大学、芝浦工業大学、上智大学、中央大学、中 部大学、電機通信大学、東京大学、東京理科大学、東北大学、名古屋大学、名古屋工業大学、日本学術振興会、日本学生支援機構、一橋大学、広島大学、法政大学、北海道大学、三重大学、宮崎大学、明治大学、横 浜国立大学、理 化学研究所、立教大学、立命館大学、早稲田大学
日本の大学と研究機関がブースを設置して学生たちの来訪を歓迎した
出展内容
出展した大学などはそれぞれブースを設置し、大学・機関の概要をパネルやパンフレットで紹介。留学生募集要項、受け入れ体制、奨学金制度などの各種情報、中 国に移転可能な技術などについて来訪者に説明した。
訪問したのは、中国の大学生、高校生ら若い世代だけに会場は大学のキャンパス並みに活気にあふれ、欧米の大学のブースも並んでいるため国際色豊かな雰囲気だった。
大学のブースには多くの学生が訪問して留学の受け入れを聞いていた
日本留学説明会を開催
展示会場の中に特設の教室を設置し、日本への留学について説明をする場を作った。
説明機関
日本学生支援機構、岩手大学、お茶の水女子大学、香川大学、関西学院大学、神戸大学、電気通信大学、一橋大学、北海道大学、横浜国立大学、理化学研究所、立教大学、立命館大学、早稲田大学
(計15校、機 関)
留学説明会には多くの学生が詰めかけた
目当ての大学の説明を聞く学生たちが教室に来訪し、留学についての活発な質問を行っていた。質問内容は、①日本に留学したいがどの大学がいいか、②奨学金の申請方法が分からないので教えてほしい、③ 日本での生活費はどのくらいかかるのか、④日本語がよく出来なくても英語で授業をしている大学はあるのか、⑤中国国内で入試を受けることは可能かなど、いずれも切実で具体的な内容が多かった。
学生に付き添ってきた日本に留学経験のある父親は、「日本への留学は魅力があるが、言葉ができない。それなら英語も勉強できる英語を国語とする国かヨーロッパへ留学する方に流れてしまう。も う一つの不安は、中日間の政治関係が安定するかどうかだ。将来また、緊迫するようなことが出てくるのではないかという不安はある」と複雑な気持ちを語っていた。
済南会場
5月10日(火)は、山東省済南市の済南万達凱悦酒店で大学フェアが開かれ、こちらにも多くの日本の大学・研究機関がブースを開いて現地の学生に呼びかけた。
日本の大学がブースを設置した一角。大学展には、欧米の大学も多数ブースを構えていた
日本側出展大学一覧計(14校・機関)
お茶の水女子大学、科学技術振興機構、香川大学、加計学園、京都工芸繊維大学、工学院大学、神戸大学、中部大学、電機通信大学、一橋大学、福井大学、北海道大学、横浜国立大学、理化学研究所
出展内容は、北京のときと同じ内容であり、留学説明会も開設した。ここでも多くの大学生らが特設の会場を訪れ、説明のあと質疑応答で留学への道を探っていた。
留学説明会を熱心に聞く学生たち(済南会場で)