【速報】日中大学フェア&フォーラム in China 2014 - #07
2014年03月23日 馬場 錬成(中国総合研究交流センター特任フェロー)
上海フェアも多くの中国人が参加
日中大学フェア&フォーラムin China 2014の上海フェアが、3月22日、23日、上海東亜展覧館で開催され、多くの入場者でにぎわった。
この両日は、上海地域の高校生の模擬試験の期日とぶつかったためやや入場者が少な目となったが、代わって両親など保護者が訪問するなど中国の教育熱心の一端を見せることになった。
上海フェアは、中国留学服務中心が主催する「2014中国国際教育巡回展」と一緒になったフェアとなり、世界中の約200の大学がブースを設置してそれぞれの大学や研究状況を紹介し、留学生や研究生の募集を行った。
この中でも日本は、国公私立大学と独立行政法人日本学生支援機構など43がブースをセット設置してそれぞれの活動を紹介したもので、国別では最多だった。訪れた中国人の興味は、自分が学びたい専門分野の内容や、日本語を学ぶ語学研修の状況を知りたいという希望が多かった。
上海フェア初日の22日に開かれた日中交流会では、参加者らがフェアの感想を述べ合った。いずれもJSTのあっせんでこのような紹介ができたことに感謝する言葉が続き、今後も同じようなイベントがあれば是非、参加したいというコメントが続いた。
冷え込んでいる日中の現状を憂慮していたようだが、中国に来て大学関係者らと交流すると思ったほど深刻ではなく、安堵する空気が強かった。浙江大学のサイエンスパークを見学した人がほとんどであり、中国のトップクラスの大学の研究活動や産学連携の現状を知って、びっくりしている大学関係者も多く見受けられた。
「中国がこんなに発展し変わってきていることをこの目で見て実感した。勉強になった」というコメントに代表されるように、これを機会に「これからは中国との交流を積極的に進めたい」という感想も多かった。
また、中国の産学連携や大学、研究現状の発展ぶりを知って、日本は今後どうするのか。将来に対する日本の課題を考える機会になった人もおり、「中国からの留学生を受け入れる日本がどのような魅力的な大学になるべきか考える機会になった」という感想も聞いた。