日中大学フェア&フォーラム in イノベーション・ジャパン 2019

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清華大学 清華大学TSINGHUA UNIVERSITY

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出展技術成果1

出展分野

持続可能な発展目標

目標 7:経済的に使えるクリーンエネルギー


出展技術テーマ

合成ガス・蒸気同時生産ガス化装置(晋華炉)


技術の特徴

清華大学の開発した合成ガス・蒸気同時生産装置は、初めて石炭スラリー+メンブレン水冷壁+放射式蒸気発生装置を組合せ、システムの熱効率を下げないという前提で、ガス化装置の石炭種への適応性、信頼性、使用可能率を向上させ、高い灰溶融点での石炭ガス化と高いエネルギー消費という課題を解決した。 コア部品である放射式蒸気発生装置は、液体スラグサイクロンボイラーの投入口と構造の設計理念を参考にし、スラグづまりと灰蓄積を効果的に回避した。独特な構造設計が2面伝熱面の配置率を減少させた。ガス化装置のエネルギー転換効率は、高温の合成ガスの熱量、副産物の高温・高圧蒸気の回収を通して高まる。また、石炭種への適応用性が高く、点火システムが安全で、熱量回収がよく、燃焼ノズルの稼動期間が長いなどの優位性があり、石炭工業協会科学技術進歩賞特等などを受賞して、鑑定で「全体的な技術が世界のトップレベルにある」との意見をもらった。


応用分野

石油系化工製品、石油系液体燃料、合成天然ガス、IGCC発電、水素製造、冶金等


左上:技術フロー
右上:晋華炉稼動現場
下:受賞証書


出展技術成果2

出展分野

無動力蓄エネルギー外骨格

目標 3:健康と福祉


出展技術テーマ

無動力蓄エネルギー外骨格


技術の特徴

無動力蓄エネルギー外骨格(ES-EXO)は下半身麻痺の患者を対象にし、その起立と歩行を助けて、合併症の発生を抑え、QOLの向上と自信の強化を目的とした歩行支援製品である。ES-EXOは使用者の上肢と体幹の運動機能が損傷を受けていない筋肉が生み出すエネルギーを下肢に伝え、下肢の運動機能が損傷を受けた筋肉の代替として、使用者が外骨格と同時に運動できる。特殊な構造設計により、ES-EXOは使用者の身長、体重、損傷状況などに応じて仕様を設定し、股関節を伸ばす過程で、重心を下げ、股関節の屈筋が伸ばされることによって生まれるエネルギーを最大限に蓄積し、股関節が屈曲する過程でそれを放出して、歩くときの下肢の動きを助ける。それにより、使用者のエネルギー消費を減らし、上肢と体幹の筋肉疲労を遅くする。


応用分野

下半身麻痺の歩行補助


(a)無動力蓄エネルギー外骨格
(b)中国リハビリテーション研究センターT12の患者がES-EXOを使用して歩く


清華大学国際技術移転センター 清華大学国際技術移転センターInternational Technology Transfer Center, Tsinghua University

機関ホームページ

出展技術成果3

出展分野

持続可能な発展目標

目標 3:健康と福祉


出展技術テーマ

持効型インスリン——トレシーバ生産技術


技術の特徴

トレシーバは超持効型基礎インスリンの類似体で、1日1回の皮下注射による投薬で糖尿病患者の血糖値バランスを制御し、効果の持続時間は42時間に及ぶ。アミノ酸配列はヒトのインスリンと高い相同性があり、アレルギー反応の発生を大幅に減少させた。その独特の分子構造と作用メカニズムにより、注射後は安定的、持続的に血糖値降下作用を発揮する。
当センターが自主開発したトレシーバ生産技術の主な特徴は成熟した発酵技術で、50Lの発酵による発現量は4g/L以上、50Lの発酵によるタンパク質の総タンパク量は60%で、発酵培地は無機塩が主であり、コストが比較的低く、大きな利益の余地がある。


応用分野

1型・2型糖尿病の治療


トレシーバの分子構造


出展技術成果4

出展分野

持続可能な発展目標

目標 3:健康と福祉


出展技術テーマ

新型抗真菌薬——アニデュラファンギンの生産技術


技術の特徴

アニデュラファンギンは新型のエキノカンジン類抗真菌薬で、安全性が比較的高い。米国FDAはアニデュラファンギンをカンジダ血症とその他のタイプのカンジダ菌感染、食道カンジダ症の治療に使うことを認可した。肝臓・腎臓機能不全の患者はアニデュラファンギンを使用する際に用量の調整が不要で、アニデュラファンギンの臨床での使用には将来性がある。当センターのアニデュラファンギン生産技術は、アニデュラファンギン前駆体の高生産菌株を選び、発酵技術と抽出・純化技術を最適化した、先進的な工業化技術であり、既存の特許を侵害せず、発酵力価が比較的高く、酵素反応と酵素転化収率と純度は、工業化生産最高の配合率に達している。


応用分野

真菌感染の治療


アニデュラファンギンの分子構造