アモイ大学XIAMEN UNIVERSITY
大学概要
アモイ大学(Xiamen University)は、有名な愛国者である華僑の陳嘉庚先生が1921年に創立された、中国近代教育史上最初の華僑創設の大学で、国家「211プロジェクト」と「985プロジェクト」の重点となっているハイレベルな大学である。大学には大学院、6学部、27学院(76学科)と14の研究院があり、人文科学、社会科学、自然科学、工業・技術科学、管理学、芸術学、医学などの学科を含む完備された学科体系を有する。現在の在学生は約40000人(外国籍留学生1196人を含む)で、そのうち学部生19782人、修士課程16390人、博士課程3229人で、学部生と院生の比は約1:1である。大学は対外交流や対外協力を進めており、すでに海外の300以上の大学と大学間協定を結んでいる。
出展分野
- 低炭素・エネルギー
- マテリアル
出展内容
高効率加水分解水素製造複合粉末及びその発電システムの研究開発と応用
高効率加水分解水素製造複合粉末の表面の形状、内部の形状、元素分布図
本プロジェクトの高効率加水分解水素製造複合粉末の燃料電池への応用
本プロジェクトの応用可能性
このプロジェクトが研究開発した新型のアルミ基加水分解水素製造複合粉末は独特なコア-シェル構造を持ち、アルミの表面に不連続な保護層を形成する。この保護層は内部のアルミが酸化しないよう保護するだけでなく、同時に加水分解反応が起こったときに脱落もしくは分解し、反応を促進する。この粉末は常温の任意の水(水道水、河水、海水など)の中で、素早く反応して水素を発生させ、水温や水質の影響を受けず、添加率は100%で、発生した水素は直接燃料電池などの水素エネルギー設備に使うことができる。本プロジェクトでは触媒を必要とせず、水素製造コストを下げ、技術が簡単で、粉末は保存や携帯に便利である。水素-酸素燃料電池と結びつけることで、本プロジェクトは加水分解水素製造による水素エネルギー発電システムを開発した。
利用分野:
予備電源、ポータブル移動電源、水素ステーション、水素自動車、海洋島、無人機などの分野。
低炭素チェーンバイオディーゼルレブリン酸エチル製造技術
反応釜分離設備
レブリン酸エチル製品
本プロジェクトはバイオマスワンポットアルコール分解法により低炭素チェーンバイオディーゼルレブリン酸エチルを製造する技術を開発した。主な技術的特徴は、セルロースもしくはブドウ糖などバイオマス原料を超低三度アルコール溶液の中で高温アルコール分解によりレブリン酸エチルに添加し、レブリン酸エチル、γ-バレロラクトンのバイオマス製造過程における腐植質適用性の強い抽出-精留結合高効率低コスト分離技術を開発し、レブリン酸エチルのバイオマス製造の産業化における技術的ボトルネックを解決し、レブリン酸エチル製品の純度は98%以上である。本技術はすでに年間100トンの生産力をもつモデル生産ラインを建設した。
利用分野:
食品、化学工業などの分野。
竹バイオマス酵素法によるキシロオリゴ糖製造技術
バイオマス成分分離設備加圧濾過設備
キシロオリゴ糖製品
本プロジェクトは竹バイオマスを原料としてキシロオリゴ糖を生産する技術を開発した。キシロオリゴ糖は一種の機能性糖重合体で、広く食品添加物分野に応用されている。キシロオリゴ糖は腸の善玉菌の増殖や活性化を促し、腸の起用を改善し、健康に有益などの健康作用がある。技術のポイントは、環境にやさしい固体のアルカリによる活性酸素成分分離技術で、竹バイオマス中の木質素を取り出し、その後ヘミセルロースを含むサイジング液を酵素と加水分解・分離技術により、純度95%以上のキシロオリゴ糖を製造し、副産物はセルロースである。本技術はすでに福建省沙県に年間に1万トン以上のバイオマスを処理するモデル生産ラインを建設し、技術の成熟度が高い。
利用分野:
食品添加物、保健食品などの分野。