武漢理工大学&舟山納思達公司WUHAN UNIVERSITY OF TECHNOLOGY & NOSTAN COMPANY
大学概要
武漢理工大学は、華中地域最大の都市・湖北省武漢市にあり、中華人民共和国教育部直属の理工系全国重点大学であり、国家第一陣「211プロジェクト」、「特色ある985プロジェクト」の重点設置高等教育機関で、中国のハイレベル研究型大学であり、国家教育部・交通運輸部・国家海洋局・国家国防科技工業局が共同で設立した大学である。大学には3キャンパスあり、敷地面積は4000ムー(約2.7平方キロメートル)以上である。校舎の総床面積は156万平方メートルを超え、近代化された図書館4館に390万冊以上の蔵書がある。学部在学生は約37300人、博士・修士課程の学生は約15000人、外国人留学生は約800人である。2014年に『タイムズ』が発表したアジア大学ランキングにおいて、武漢理工大学は中国大陸で第9位、アジアで第49位であった。
出展分野
- マテリアル
- ナノテクノロジー
出展内容
ナノ超硬合金
本プロジェクトでは主に溶液により分子レベルでWとCoの前駆体を作成し、化学共沈法を利用してタングステンとコバルトのナノ酸化物粉末を得、水素還元の後、C2H2をCOもしくはカーボンブラックの代用としてナノタングステン粉末を炭化させ、WCパウダーをin situ合成した。同時に、一部分解した遊離炭素からナノコバルトの触媒作用により、カーボンナノチューブをin situ合成した。カーボンナノチューブは非常に高いヤング率(~1.8TPa)を持ち、最大限度に超硬合金の基体を強くし、合金の硬度と強度を大幅に向上させることができる。炭化タングステンナノ粒子とカーボンナノチューブ粉末は加熱プレス焼結により高密度のナノ硬質合金となり、合金の結晶粒の大きさは50-200nmの間である。合金の結晶粒のナノ化とカーボンナノチューブの強化効果により、本プロジェクトで合成した硬質合金のビッカース硬度は2700-3900、平均で3508、強度は1000MPa以上に達した。機械加工と石油掘削分野に広く応用される。
利用分野:
機械工業、海洋軍事工業、深海石油掘削。特殊な要求のある加工分野、たとえば焼き入れした軸受けの加工、高精度の蒸気タービンブレード、飛行機や自動車のエンジン部品の加工など。特に現在市場で販売されている硬質合金は、まだ特殊な要求の応用分野のニーズを満たせていない。たとえば精密工作機械の加工工具、深海石油掘削と深層地質探査のドリルビット、高性能NC工作機械とフライス旋盤のバイトやエンドミルなど。さらに鉱物資源やエネルギーの探査と掘削、深海掘削プロジェクト、重要なインフラ建設に使われるハイエンドドリルビットなどにも応用される。