日中大学フェア&フォーラム in CHINA 2017

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北京大学北京大学PEKING UNIVERSITY

大学ホームページ

大学概要

北京大学は1898年に設立され、当初の名称は京師大学堂で、中国最初の国立総合大学である。2000年、北京大学は元の北京医科大学と合併した。現在、北京大学の学科は完備され、教師の力が十分にあり、自然科学、技術・科学、新型工業科学及び人文科学、社会科学、管理学、教育学、医学、言語学など多くの学科を持つ新型総合大学である。

近年、北京大学は学科の強化、人材育成、教師陣の充実、教育・研究面で著しい成果を上げており、北京大学を世界の一流大学に育てるために確実な基礎を築いている。北京大学は国家の素質が高く創造性のある人材育成のゆりかごであり、科学研究の先端であり、知的イノベーションの重要拠点であり、国際交流の窓口・架け橋となっている。


出展分野

  • 環境保全・浄化
  • 医療
  • マテリアル

出展内容

機能性相転移材料

長年の研究により、分子設計を基礎とし、分子の自己組織化及びナノ技術を結合させ、相転移蓄冷、蓄熱機能を持つ新型複合材料を開発した。作られた製品はユーザーに試用され、高評価を得た。関連技術はすでに特許を申請している。

我々が開発した相転移材料は低温では柔らかいゲル状で、高温では液体となる材料である。この材料は転換の前後に大量の相転移潜熱を吸収・放出する。相転移材料を使って冷却もしくは加熱物質を開発することが可能である。

具体的には2種類に分けられる。

第一に複合相転移蓄冷材料で、様々な人や業界、業種及び場面で働くユーザーの暑さ防止・冷却に対するニーズに応える。この材料の相転移温度は13℃~29℃の間で、製品の相転移温度は大きな範囲で調節可能であり、理想的な相転移温度を保持するという前提で、大きな相転移潜熱を示す。これは材料の保冷時間を延ばし、冷却効果をよくする。

第二に相転移蓄熱材料で、相転移温度は30℃~44℃の間である。蓄熱量が大きいだけでなく、従来の湯たんぽ、電気カイロなどと比べて安全で、人体に損傷を与えない。

利用分野:

相転移蓄冷材料は以下の分野に応用できる。

(1)発熱した病人の解熱用品、たとえば幼児の解熱キャップの補助。

(2)熱傷患者の夏の解熱用品の開発が期待できる。特殊な抗菌処理材料を採用して抗菌性を持たせ、熱傷患者の皮膚に感染の危険が及ばないようにすることができる。

(3)衣類、装備を含む運動による痩身補助用品に応用できる。人体の運動中に発した熱量を吸収し、運動中の快適さを高める。

相転移蓄熱材料は以下の分野に応用できる。

(1)カイロなどの製品。

(2)温湿布療法。相転移蓄熱材料で温湿布治療をすると、湯たんぽ、電気カイロ、「寒痛楽」しっぷなどによる低温やけどの危険を回避できる。

現在、この材料は寝違え患者の温湿布治療に利用されている。相転移材料で数日温湿布したところ、患者の頸部の痛みは完全になくなった。

(3)建築材料として応用できる。

ポリアミド繊維の復水装置と濾過用布への応用

ポリアミド繊維紡糸の長年の研究を基礎として、ポリアミド繊維の新たな用途を開発した。2つの用途がある。

一、異形ポリアミド繊維(ナイロン6)の紡糸により、ポリアミド繊維の復水機能を高め、一種の相転移触媒として、「新たな復水の表面-水滴凝結-水滴合一-水滴脱落-新たな復水の表面」という循環過程を実現し、それにより人類が高湿度の空気から水を取得する効率を高める。

二、指定された太さの繊維を紡糸して繊維の直径と形状を制御し、織布の方法を調整して、必要な大きさの穴の濾布を作り、空気清浄、廃液処理などの分野に応用する。

利用分野:

ポリアミド繊維を中核部品とする復水装置は空気除湿設備、極限状態での救急給水設備に応用できる。

濾布を試用した排気・廃液浄化装置は自動車、ボイラー、油煙排出機など各種の機械設備に応用できる。


出展ポスター