浙江省水利河口研究院ZHEJIANG INSTITUTE OF HYDRAULICS & ESTUARY (ZHEJIANG INSTITUTE OF MARINE PLANNING & DESIGN)
大学概要
浙江省水利河口研究院(浙江省海洋計画設計研究院)は1957年に設立された、50年あまりの歴史を持つ省級科学研究機関で、浙江省水利庁・科学技術庁に属する。主に、河口・海岸、防災・減災、水資源・水環境、地盤工学、情報自動化、水力学、水と土の保全などの研究・コンサルタントを行っている。在職職員は1千人あまり、うち科学技術者が84%を占め、博士号取得者は32人、修士号取得者は270人に上る。下部組織に、浙江省河海測絵院、浙江省広川工程諮詢有限公司、杭州定川信息技術有限公司、深セン分院などの科学技術機関を有する。
出展大学の産学連携の仕組みなど
現地での調査研究、数学モデル、ArcGISなどの手段を総合的に運用し、浙江省沿海の県・市が直面する、高潮や津波を代表とする海洋災害のリスクを評定。まず、高解像度の高潮・波数値モデルを作成し、異なる危険度の高潮・津波条件の下、波が防潮堤を越えた後、防潮堤が決壊した後の最大の水没範囲および最大浸水深を算出、被害を受け易いエリアおよび対応する浸水レベルを確定、被害が想定されるエリアの脆弱性を分析する。次に、郷鎮を単位とした緊急避難図を作成、避難所を選び、避難ルートを計画する。最後に情報プラットフォームを構築し、海洋災害の被害が想定されるエリアの分布状況および特徴、各レベルのリスク評価と区画の研究成果を公開し、関連情報の検索・閲覧サービスを提供する。
出展分野
出展内容
浙江省沿海における海洋災害リスク評価と区画
自主開発した2D流体力学ソフトウェア「ZIHE2D」に基づき、大量の実測データの検証を通じ、浙江省沿海地域および杭州湾の精密な高解像度の流体力学モデルを作成(陸地部分は2・3線防潮堤、高速道路など、止水機能のある設備を含む)。異なる危険レベルの高潮・津波案を設計し、波が防潮堤を越えた後、防潮堤が決壊した後の水没状況、被害を受け易いエリアおよびその脆弱性をそれぞれ確定。郷鎮を単位とした緊急避難図を作成し、情報プラットフォームを構築して、海洋災害リスク評価の研究成果を公開する。
応用領域:海洋災害リスク評価、高潮のリアルタイム予報、洪水追跡など。