中国科学技術大学UNIVERSITY OF SCIENCE AND TECHNOLOGY OF CHINA
大学概要
中国科学技術大学は、先端科学とハイテクを中心とした、特色ある経営・人文学科も備えた中国科学院所属の総合的全国重点大学である。世界の科学の先端分野と国家の重大ニーズを照準とし、世界をリードする水準の独自の科学技術成果を実現してきた。SCI収録論文の1本あたりの引用率は9.32回に達し、全国の大学のトップに立っている(世界の平均水準は10.57回、中国の平均水準は5.87回)。量子情報と鉄系超伝導体の研究では、国家「十一五」(第11次5カ年計画、2006-2010)科学技術成果展における基礎研究の代表成果(合計3件)として選出された。本学はまた、中国10大科学技術進展に8年連続で成果が入選している唯一の機関である。
学内には15学院、30学科が設けられ、上海と蘇州にもそれぞれ研究院が設けられている。数学・物理学・力学・天文学・生物科学・化学の6つの国家理科基礎科学研究教育人才養成基地、1つの国家生命科学技術人才養成基地がある。「国家放射光実験室」と「合肥マイクロスケール物質科学国家実験室」(建設中)の2つの国家実験室を持ち、国家実験室が2つ設けられた唯一の大学となっている。
専任教師は1753人、中国科学院と中国工学院の院士は46人、第三世界科学院の院士は15人、教授は528人(相当する専門技術職の人員を含む)、副教授は643人(相当する専門技術職の人員を含む)。
在学生は1万5500人余りで、そのうち博士課程の学生は1900人余り、修士課程の学生は6200人余り、学部生は7400人余り。学部生のレベルは全国の大学のトップレベルにある。
キャンパスの総面積は約165万平方メートル、延床面積は104万平方メートル。図書館の蔵書数は220万冊。国内一流の校内コンピューターネットワークが構築され、複数の研究・教育公共実験センターも設けられている。
出展大学の産学連携の仕組みなど
中国科学技術大学の産学研活動は科学と教育の結合や共同革新を指針として、オリジナルの革新成果を次々と生み出し革命的な技術を実現し、戦略的新興産業を育ててきた。国家(重点)実験室と中国科学院重点実験室を舞台とし、オリジナルの革新と重大科学技術の産出を目指し、目標による方向付けと自由な探索を結合したオリジナルの革新成果の研究を展開した。先端技術研究院と工学実験室などを舞台とし、地方や重要産業の企業、その他の革新機構との協力を強化し、有効な産学研共同革新のための体制や仕組みを探り、革命的な技術の産出を後押しし、重大な科学技術問題の解決や国家重大戦略ニーズへの貢献の能力を高めた。
長年の大学と地方との協力が土台となり、「中国科学技術大学先進技術研究院」が設立されている。「省と科学院が協力し、市と大学が共同建設する」という原則に基づき、中国科学技術大学は、中国科学院と安徽省、合肥市と先進技術研究院を共同設立し、中国科学院系の研究所や中国科学技術大学の国内外の卒業者、国外の優れた資源、地域発展戦略などに呼応し、国際的な影響力を持つハイレベル人才集合センター、ハイテク産業インキュベーションセンター、研究成果の開発拠点・転化拠点を構築してきた
出展分野
出展内容
低コストで再構成可能な混合スーパーコンピューティング小型プラットフォーム及びAHMI:
利用しやすい低コストグラフィック情報統合インタラクティブシステム
同プロジェクトの成果は、カーエレクトロニクスとその他の工業分野において需要が急迫しているデータの現場処理とディスプレイの問題に対し、低コストのスーパーコンピューティングプラットフォームと低コストのグラフィック情報インタラクティブシステムを提供するものである。低コストスーパーコンピューティングプラットフォームは、DSPやFPGAなどの異種アーキテクチャを融合してアーキテクチャを加速し、パノラマディスプレイなどの複雑な計算の能力を高めるものである。低コストグラフィック情報インタラクティブシステムは、グラフィックインタラクティブインターフェイスの開発を進めやすくする。
応用領域:この成果は、カーエレクトロニクスや工業オートメーション、スマート家電などに応用することができる。