南京大学NANJING UNIVERSITY
大学概要
南京大学は、中国教育部直属重点総合大学であり、優美な環境と優秀な人材に恵まれた古都・南京にある。悠久の歴史と卓越した名声を誇る百年の歴史を持つ名門大学である。教育や科学研究、社会発展などの各方面での総合的な実力は中国の大学のトップレベルにある。
南京大学は、中国科学院と中国工学院の院士33人を有し、教職員数は4000人余りに達する。各種の学生は3万2000人以上を数え、そのうち博士課程の大学院生は5000人余り、修士課程の大学院生は1万人余り、外国人留学生は1500人余りである。学内には28部門が設けられ、学部専攻は86科目に及ぶ。
出展大学の産学連携の仕組みなど
南京大学は、分厚い基礎研究能力と多学科という総合的な優位性を拠り所として、技術・経済建設の事業への積極的な融合に取り組んでいる。ハイテク研究と実際の応用では、自前の知的財産権を持つ多くの科学研究の成果を獲得し、「新材料」「電子情報」「バイオ医薬」「精密化工」「資源環境」の5つの優勢分野を形成し、国家級大学サイエンスパークと各種の工学技術研究センターを設立してきた。近年、社会各界に1000件余りの技術と製品を移転し、南京大学技術移転センターは、国家級技術移転モデル機構に認定されている。
出展分野
出展内容
光超格子結晶体材料及び可視光全固体レーザー
南京大学固体微細構造物理国家重点実験室による「(光超格子結晶)可視光全固体レーザー」は、擬似位相整合原理に基づいた光学超格子多重擬似位相整合レーザー周波数変調の理論と技術を研究開発するものである。この分野では、基礎研究に対して大きな貢献がなされたことから、関連する成果が、中国の科学者による代表的な研究成果として中国科学技術部に認定された。同時に、光学格子結晶固体レーザーの研究開発で大きな進展を実現したことから、中国高等学校(大学)の科学技術の10大進展の一つに選出された。さらに2006年度の中国国家自然科学一等賞を獲得している。
ここ数年は、小型全固体レーザーとして「紫外-緑」「赤-青双波長」「赤緑青三基色」「赤黄緑三色」「赤黄緑青四色」などのレーザーを相次いで開発している。これらの成果は、基礎研究から新材料の設計・製造、新部品の開発まで多岐に広がり、準結晶の発見以来、非線形光学と新型レーザー部品の準結晶・準周期関連材料の分野で最も価値があり、応用の可能性が高い成果となっている。研究成果はいずれも知的財産権を所有しており、関連する特許10数件がすでに出願されている。
応用領域:可視光全固体レーザーは、世界的にも注目の集まるホットな分野で、科学研究やレーザー医学・医療、工業加工、レーザーディスプレイ、娯楽、軍事、エネルギー、環境などの分野で幅広い応用の潜在性を持っている。
微生物遺伝子工学の可溶性発現及びポストプロセスの新技術
本プロジェクトは、産業が世界的に直面する技術的な難題をターゲットとし、大腸菌の封入体の形成が組換えタンパク質薬物の生産を妨げる問題を解決するものである。中国が知的財産権を持つ遺伝子工学発現ベクターと体系が構築された。本プロジェクトは、タンパク質のフォールディングプロセスの研究を通じて、微生物可溶性発現とポストプロセス技術体系を構築し、複数のタンパク質フォールディング制御方式を通じて、大腸菌封入体に関する難題を有効に解決し、高効率で低コストな組換えタンパク質薬物の生産を可能とした。生産の過程においては、多様な遺伝子工学的効率発現と異なるレベルの可溶化新技術、その統合が考案された。調合のプロセスでは、遺伝子工学による発現産物の分離純化と後工程新技術、その統合が考案された。プロジェクトを通じて、米国特許1件を含む発明特許8件が認可され、すべてで実施許諾が実現された。本プロジェクトの技術は、米国やオーストラリア、中国の台湾・北京・遼寧・安徽・江蘇などの19の研究機構または企業で応用され、そのうち海外機構は6カ所ある。本プロジェクトの技術は、60種類以上の組み換えタンパク質の可溶性発現収率を大きく高め、製品技術改良および新薬、ワクチン、モニタリング試剤など7項目の研究開発にそれぞれ用いられ、サービスアートソーシング企業の製品とキーテクノロジーとして定着した。本プロジェクトの技術は、協力企業の科学技術の水準を大きく高め、企業の上場を助け、中国国家技術発明二等賞と江蘇科学技術一等賞を獲得し、第一出願者は、常州市産学研協力貢献賞と常州市産学研協力成果賞を授与された。本プロジェクトではSCI論文が21本、専門書が2部発行されている。
応用領域:バイオ医薬