蘇州大学SOOCHOW UNIVERSITY
大学概要
蘇州大学は、「この世の天国」とも呼ばれる古城・蘇州にある江蘇省属重点総合大学で、1900年に創設された東呉大学を前身とする。国家「211プロジェクト」重点建設大学に認定されているほか、「2011計画」の最初の認定大学の一つでもある。哲学・経済学・法学・教育学・文学・歴史学・理学・工学・農学・医学・管理学・芸術学の12学科をそろえ、相当の規模と厚い基礎、優れた経営水準を誇り、国内外で一定の知名度を持つ総合大学となっている。百十数年に及ぶその歩みを通じて、30万人以上の各種専門的人材を社会に送り出し、国家の建設と社会の発展に大きく貢献してきた。
出展大学の産学連携の仕組みなど
蘇州大学は、「頂天立地」(地域に立脚しながら世界を目指す)という科学技術革新戦略を掲げ、江蘇省南部の地理的な優位性を活用して、地方経済の発展に自ら根を下ろしている。そして企業の発展と産業のニーズをめがけ、行政・産業・学術・研究の結合の有効なルートを探索しながら地方経済への貢献の実現方法を絶えず革新してきた。また「1院・1市・1基地、1チーム・1企業・1センター」という科学技術発展構想により、地方政府や企業との実体的な研究開発プラットフォームの共同設立を進めている。大学と地方が共同設立した研究院は5カ所、大学と企業が共同設立した研究開発センターは60カ所近くある。さらに企業の需要をターゲットに、技術開発や技術サービス、技術コンサルティング、技術譲渡などの多角的・多層的な協力にも取り組んでいる。
出展分野
出展内容
海綿状高分子吸着材
(1)処理対象の性質に基づき、樹脂型吸着剤の構造と成分の調整を通じて、複数の有機汚染物の吸着と特定の汚染物の選択的な吸着という目標を同時に実現した。
(2)異なる樹脂成型技術と材料複合技術を採用し、異なるスケールと特殊な界面特性を備えた海綿状樹脂型吸着剤の製造を実現した。
(3)異なる有機汚染物をターゲットとし、固定層・移動層・流動層などの吸着工法と原位置再生工法を開発、吸着樹脂の再利用が可能となり、処理コストを引き下げ、価値ある資源の回収とリサイクルを実現した。
応用領域:有機汚染物と各種の油分を含む工業排水・排気の処理、またこれらの物質の漏洩による突発的な環境汚染事故に応用される。
天然カラーシルク
天然カラーシルクの分子構造や色素成分の特性・伝達法則を系統的に研究し、天然カラーシルクの色素構造と安定性、着用性に影響する要素を確定し、天然カラー繭の乾繭・繰糸・糸織・精練のカギとなる技術を開発し、産業化生産技術のボトルネックを解決した。生産される天然カラーシルクの等級は5A以上に達し、シルク製品の色度は均等かつ生地は柔軟で、染色堅牢度は4級以上と、国内外の最高水準を誇る。
応用領域:紡織新材料