南京航空航天大学NANJING UNIVERSITY OF AERONAUTICS AND ASTRONAUTICS
大学概要
南京航空航天大学は1952年10月に誕生した、中国が初めて創設した航空大学の一つ。1978年に国務院より全国重点大学に指定され、1981年に国務院の批准を経て全国初の博士号授与権を持つ大学となった。1996年に国家「211工程」の指定校となり、2000年に教育部の批准を経て大学院を設立した。2011年には、「985工程優勢学科革新プラットフォーム」重点建設校に指定された。本校は中国工業・情報化部に所属。中国工業・情報化部と中国民航局は2012年12月に契約を結び、南京航空航天大学を共同設立した。
出展大学の産学連携の仕組みなど
本校は開放的な教育に全力で取り組み、積極的に共同革新を展開し、産学研連携の研究拠点を建設した。幅広い国際交流・協力を行い、海外の50以上の有名大学および世界的に有名な研究機関と長期的・安定的な協力関係を結んでいる。本校は「宇宙事業・民間航空および江蘇省に貢献し、全国と世界を見据える」という開放的な教育の新構造を形成した。
出展分野
出展内容
動力型リチウムイオン電池正極材料
この成果が生み出したリチウムイオン電池正極材料には、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、マンガン酸リチウム(LiMn2O4)、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)、二次・三次もしくは導電性高分子複合電極材料などが含まれる。高電圧、高エネルギー比、低自己放電率、長寿命といった特長を持ち、記憶効果を持たない。
(1) シンプルな方法でマンガン酸リチウムを尖晶状の構造にでき、量産化に適している。
(2) 酢酸リチウムと酢酸アルミニウムを融解後、電解二酸化マンガンと混合し、不均等な混合という弱点を解消。
(3) まず融点の低い酢酸リチウムをリチウム源とし、保冷の過程における融化酢酸リチウムと電界二酸化マンガンの接触を十分にした。
(4) 一部のMn3+の代わりに少量の不活性Al3+を使うことで、結晶格子の縮小と膨張による構造破壊を防ぎ、尖晶石構造の安定性を高めた。
応用領域:将来の実用価値は高い。従来の燃料の代わりに大型リチウムイオン電池を使い、電気自動車の動力源にできる。また小型・軽量・超薄型・高エネルギー・高信頼性の二次電池を作り、マイクロ電子産業の発展を促すことができる。