北京理工大学BEIJING INSTITUTE OF TECHNOLOGY

大学概要

1940年設立の北京理工大学は、1959年に中国政府に認定された最初の全国重点大学16校の一つであり、大学院を最初に設立した大学の一つ、国家「211プロジェクト」の最初の15大学の一つ、「985プロジェクト」に認定された10番目の大学でもある。国家級重点実験室7カ所と国家級共同革新センター1カ所を持ち、工学・材料・化学・物理・数学などの学科はESI国際学科ランキングでトップ1％に入っている。長年の発展を経て、国内一流の理工系大学となっている。2012年には英国QS世界大学ランキングで「アジア大学トップ100」と「世界大学トップ500」に選ばれた。2013年以来、科学技術経費は年間20億元超である。

出展大学の産学連携の仕組みなど

北京理工大学は、国家技術移転モデル機構や国家大学サイエンスパーク、留学人員起業パークなどの産学研協力促進機構を設けている。年間1000件余りの産学研協力プロジェクトを請け負い、国内の省市地方政府や大型企業と緊密な科学技術協力関係を築いており、とりわけ軍事工業企業・事業部門とは産学研連合体を形成している。本学は国際科学技術協力を高く重視し、米イートンや独BASF、スウェーデンのエリクソン、日本SMCなどの国際的な有名企業と産学研協力関係を構築し、6大陸の49カ国・地域の200校近くの大学と大学レベルの協力合意を締結している。

出展分野

• 情報通信
• マテリアル・リサイクル
• 装置・デバイス
• ナノテクノロジー

出展内容

二重反転式ローター無人ヘリコプター

TD220は、世界初の電子制御式無人同軸ヘリコプターで、ボディの長さはわずか1.5m、重量150kgである。その積載量は150kg、最大飛行速度は時速100km、航続時間は5時間。最大上昇高度は4000メートル、5×5平方メートルの空間内で自由に離着陸できる。その荷重、速度は同タイプの無人機の2倍に達する。

応用領域：自律飛行可能、精確なナビゲーション、コンパクト、操作が簡単といった強みを持ち、地震による救援、送電線の検査、農薬散布、森林火災防止、空撮による測量・製図、海洋監督管理などに幅広く活用可能である。

高感度手持ち式ラマンスペクトル探測機

本スペクトル検出器は、軽量、高感度、高コストパフォーマンスという特長を持つ。重さ< 900g、外形寸法155×115×45（mm）、光安定性 < 3（6時間）、スペクトル範囲 200cm-1～3500cm-1、スペクトル分解能 8～9cm-1、励起波長785±1.0（nm）、スペクトル安定性< 3％、検出時間3秒、エラー率5％、信号対雑音比 250：1、動作時間3時間以上、動作温度範囲-20℃～40℃。

応用領域：重要施設、民間航空、鉄道、税関、空港などのセキュリティチェックに広く活用し、爆発物のセキュリティチェック技術水準と検出能力を向上させることができる。また、麻薬の取り締まり、医薬品、食品、アルコールの識別・鑑定は、調和の取れた社会を構築する上で非常に重要であり、多大な社会的利益をもたらす。

海水腐食防食超大型繊維強化プラスチックチューブ

岩礁に類似する構造材を内張とすることで、海藻や貝などの浮遊生物の浸食を防止する。耐摩耗性が高く、粗度が低い。引張弾性係数は2.02×10⁴MPa、曲げ強度は350.2MPa、アイゾット衝撃値は72.11KJ/m²、耐摩耗性は27.2×10³、DN3200mm、強化ガラス鋼管の耐水圧破裂圧力は23.16MPa（静圧）、引張強度は1229.5MPa。使用寿命は70年。

応用領域：北京、天津、深センなどの海水淡水化プロジェクトおよび水不足解消プロジェクトで活用されており、海水資源の輸送の過程における難題を解消した。海水を約170億㎥、淡水を約270億㎥輸送し、水不足の問題を効果的に解消した

耐高温構造材

天然の蛭石を原材料とし、高温膨張により多孔質・無毒・無汚染材料を製造。断熱・防音・耐高温・高吸水性などの特長を持つ。消音効果は36DB、引き離し力は0.56MPa、ヤング率は3080MPa、曲げ強度は7.75MPa、熱伝導率は0.025、耐熱能力は1350度、耐火上限は188分、耐放射線性は3ミリの鉛に相当する。

応用領域：北京五輪、上海万博会場、中国中央テレビ、北京国貿3期、歴史博物館、人民大会堂、広州南駅、深セン国貿ビル、香港地下鉄、ソウル米軍キャンプなどに活用されている。大型建築物および列車の火災事故の発生を未然に防ぎ、国民の生命・財産の安全を保障し、都市の安全性向上に大きく貢献している。また、製品は台湾、ロシア、韓国、欧州・東南アジア諸国に輸出されており、経済発展をけん引している。

出展ポスター