北京交通大学BEIJING JIAOTONG UNIVERSITY

大学概要

教育部直属の北京交通大学は、教育部・中国鉄路総公司・北京市人民政府が共同設立した全国重点大学であり、国家の「211プロジェクト」や「985プロジェクト優勢学科革新プラットフォーム」の大学として認定されている。大学院の博士・修士学位の授与が最初に認められた大学の一つでもある。同大学がリードする「2011計画・軌道交通安全共同革新センター」は、国家が認定した最初の14カ所の共同革新センターの一つである。

出展大学の産学連携の仕組みなど

北京交通大学技術移転センターは、技術移転と成果転化事業を大学の代表として展開している。学内に対しては、プロジェクトの実施や成果のとりまとめ、知的財産権の管理を担当している。学外に対しては、科学技術の協力交流や成果の転化を技術移転プラットフォームの構築を行っている。同センターは、企業などとの科学技術開発や技術協力を積極的に展開し、大学の科学技術と企業の実際のニーズとの結合を強化し、大学の人才と技術面での優位性を十分に発揮し、社会・産業・地域経済の発展に奉仕し、関連産業の科学技術進歩の推進に貢献してきた。

出展分野

• ライフサイエンス
• マテリアル・リサイクル
• 装置・デバイス

出展内容

超低床電車牽引・補助変流システム

同システムは、ベクトル制御、スリップ・空転防止、ゼロ速度停車、ネットワーク監視・故障診断、デジタル高周波制御などの先端技術を採用し、構造のコンパクト性やモジュール化、軽量化、低騒音、ヒューマニゼーションなどの特長を持っている。

システムパラメータ：

• 入力定格電圧：750VDC（500－900V）
• 牽引変流システム定格容量：150kW×2
• 高周波補助インバータ定格容量：35kVA
• 高周波充電機定格容量：8kW
• スーパーキャパシタ（選択可能）：無電区間運行・制動エネルギー吸収機能付き
• 通信方式：Ethernet、CANOpen
• 冷却方式：強制空冷

応用領域：都市軌道交通

BJTU有機複合マイクロベクター

同製品は、大規模細胞培養の過程における代謝廃棄物の集積や細胞培養コストの高さなどの問題を解決するために開発された汎用性マルチサイズ無機・有機複合機能マイクロベクターである。大規模細胞培養の環境を最適化することで、哺乳動物の細胞の産出率が大きく高められた。ほかのマイクロベクターと比べると、VERO細胞やCHO細胞、293細胞などの細胞の産出率を30％以上高めることができる。

応用領域：生命科学、バイオ医薬

レーザー防鳥器

レーザーによる防鳥は、防鳥範囲が広く、環境に優しく、騒音がないなどの特長がある。北京交通大学は、レーザー技術の強みを十分に生かし、国内外のレーザー防鳥器製品に存在する深刻な技術問題を克服し、「固定波長レーザー防鳥器」「波長可変レーザー防鳥器」「超広帯域スペクトルレーザー防鳥器」の3つのレーザー防鳥器を開発した。水産物養殖や果樹園に適した全天候型の自動運転固定波長レーザー防鳥器製品、水産物養殖や果樹園、環境保護・電力分野に適した手持ち式固定波長レーザー防鳥器製品、空港用の手持ち式固定波長レーザー防鳥器製品についてはすでに生産能力を形成している。全製品のレーザースポットの外径は200mm以上で、レーザー発散角は17μradを超えず、ヒトと鳥類の眼の安全も完全に確保されている。

応用領域：空港や水産物養殖、農業、林業（とりわけ果樹園）、環境保護、送電網などの分野の防鳥ニーズに応用される。

軌道交通インフラ軌陸両用総合検測車

軌道交通インフラ軌陸両用総合検測車は、線路の全断面と限界、軌道の形状パラメータ、レールの摩耗・表面状態、センサ板の形状パラメータ、通信、信号、線路環境などの重要項目の迅速な総合検測を実現するもので、検測精度が高く、線路の占用時間が短いという特長を持ち、運行時間の長さと検査修理の任務の重さという近代軌道交通の矛盾を有効に緩和するものである。時速70Km以下の中低速検測をターゲットとした最適化設計がなされ、動態検測と静態検測の特長を兼ね備え、道路と鉄道の両方を走行することができ、異なる線路への移動も簡単にできることから、都市軌道交通と大規模鉄道網の工務部門の日常検査修理作業の理想的な検測ツールと言える。また高速鉄道の建設後期に利用して、高速総合検測列車や各種特別検測車による走行検測ができる前に線路建設中の問題を早期に検測・発見することができ、建設費用の抑制や工事の質と進度の保証に役立てることもできる。

応用領域：軌道交通

磁性流体密封技術

北京交通大学が設計した磁性流体密封装置は、気体または一部の液体を密封媒体とするもので、漏洩率は10-12Pa•m3•S-1を下回り、一段耐圧能力は0.2気圧、温度の適用範囲は-40℃～200℃、寿命は10年に達し、難度の高い各種の密封問題を有効に解決することができる。

応用領域：設備製造

出展ポスター