北京工業大学BEIJING UNIVERSITY OF TECHNOLOGY
大学概要
北京工業大学は1960年に創立、工学主体でありながら、理学・工学・経済学・経営学・文学・法学・芸術学の各専門分野をカバーする総合大学であり、市の重点大学に指定されている。1996年12月に国の「211プロジェクト」予備審査に合格し、正式に「国家21世紀重点整備大学」100校に名を連ねた。
学内には32の学部・研究科があり、18の博士課程研究科、31の修士課程研究科、18のポスドク研究拠点、10の専門学位修士養成コース、57の学部専攻がある。うち光工学、材料学、構造工学の3学科は、国家重点学科に指定されている。また、学内には国指定産学研センター1カ所、国際協力研究センター1カ所、教育部重点実験室2カ所、教育部工学研究センター2カ所、省・部共同設置の重点実験室3カ所、北京市重点実験室及び工学研究センター計26カ所、業界重点実験室3カ所、北京市協同イノベーションセンター3カ所を擁している。
出展大学の産学連携の仕組みなど
北京工業大学は、常に科学技術のイノベーションを学校発展の原動力とする姿勢を貫き、「211プロジェクト」を通じて学校全体の飛躍的発展を実現し研究環境の大幅な改善を進めた結果、研究力が大幅に増強され、その成果を蓄積し続けている。北京工業大学は、常に北京市が特に力を入れているハイテク産業とその関連業界を念頭に、応用型あるいはプロジェクト型の研究や技術開発を展開し、首都の経済・社会の発展に寄与することを本学の最重要使命・最優先目標と位置付け、レベルの高い研究成果を上げてきた。学術分野の枠を超えた高度人材を多数輩出し、重要な科学研究プロジェクトを請け負うことを目標に研究拠点の整備を進め、社会・経済の発展に直接貢献する研究所や工学センターを設立している。
出展分野
出展内容
コンクリート急速補修材料
新型コンクリート急速補修材料は、素早く硬化・強靭化するコンクリート補修材料である。コンクリートの舗装道路や橋梁、及びその付属構造物の急速補修に適している。
技術的特徴
- 素早い乾燥と強靭化:通常、5~30分程度で凝結が完了し、強度は打設1時間後で20MPa以上、24時間後で30MPa以上に達する。
- 低収縮:材料の収縮率が極めて低く、耐亀裂性が良好。
- 強い粘結力:コンクリートの修復後に発生した粘結劣化は、すべてコンクリート本体部分に起きている。
- 低温施工:-10℃の環境下での施工が可能。
- 耐久性:耐凍結性や耐炭化性が高く、耐久性は良好。
- 高い耐摩耗性:耐摩耗性は、C40コンクリートの2倍
- 無毒で環境に優しい素材
応用領域:コンクリートの修復及び補強
汚泥改質・固化技術
このプロジェクトでは、下水処理場の余剰汚泥の改質・固化処理のための新たなプロセスを提案。その核となるのは、工業設備と手法により、改質剤と汚泥とを素早く効率的かつ均等に混ぜ合わせる技術である。ここで生成した混合物は、ポンプでフィルタープレス式汚泥脱水機に送られて高度脱水され、水分は2時間で65%以下まで下げられる。さらに、脱水ケーキを1日屋外に置くことで、水分は「都市下水処理場汚泥処理 混合埋立汚泥の質」(CJ / T 249—2007 )の基準が求める55%まで下げられる。この手法は安全性が高いため、そのまま最終処分場に埋め立てることができる。
応用領域:固形廃棄物の処理及び資源化