第8回日中大学フェア&フォーラム in イノベーション・ジャパン 2015

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南方医科大学南方医科大学SOUTHERN MEDICAL UNIVERSITY

 

大学概要

南方医科大学の前身は中国人民解放軍第一軍医大学である。現在は全国重点大学となっており、全国8校の8年制医学教育試行高等教育機関の一つである。2004年に南方医科大学に改名された。全国の大学における産学研一体化の先鞭をつけ、「三九胃泰」「正天丸」「無限極内服液」「尿毒清」などの優秀な国内の漢方薬や保健食品、世界初のSARS抗原検査測定キット、国家1類新薬オクタフルオロプロパンヒト血清アルブミン微球注射剤、f-PAX系統などの製品を開発した。また深セン南方製薬廠(三九集団の前身)や南方李錦記営養保健品有限公司(現在の無限極(中国)有限公司)、広州康臣薬業有限公司など国際的に知名度の高い医薬品企業を創設してきた。


出展大学の産学連携の仕組みなど

主にバイオテクノロジーや化学薬品、医療機器、漢方薬、保健・機能性食品、化粧品、日用化学品などの製品の開発や成果の転化、技術サービスを行っている。


出展分野

出展内容

新型カプセル内視鏡システム

この新型カプセル内視鏡システムは、カプセルとモバイル設備受信エンド、バックエンドサーバーからなる。クラウドコンピューティング技術で無線ネットワークを利用して画像情報をバックエンドサーバーの画像ワークステーションに送り、医師による後続のフィードバック情報も受けることができる。バックエンド画像ワークステーションは、有効な画像情報をふるい分ける自動識別機能を備え、医師が画像を参照する際に画像の読み込みやレポートでサポートする。このシステムの構築は、病院に行かずに胃がんの早期スクリーニングができるなど患者に大きな利便性がある。


応用領域:医学診断


腸内でインターフェロンと胸腺ペプチドを発現することができる転化ビフィズス菌・乳酸菌生菌製剤

インターフェロンαと胸腺ペプチドの遺伝子の製造を通じてビフィズス菌と乳酸菌を転化、内服生菌製剤を製造して、人体の腸をバイオリアクターとして組み換えヒトインターフェロンαと胸腺ペプチドを発現する。この種の薬物は、体外における誘導目的でのポリペプチド発現が必要ではなく、目的のポリペプチドを分離・純化する必要もないため、生産工程が短い上に低コストで、利用しやすく適用範囲が広い。


応用領域:医療分野。免疫力の向上、各種ウイルス感染や腫瘍、自己免疫性疾患の治療。


遺伝子組み換え血液脳関門通過可能脳由来神経栄養因子BDNF-PTD

BDNFの遺伝子構造に対して装飾を加え遺伝子工学の方法を用いて融合タンパク質BDNF-PTDを発現すると、血液脳関門(BBB)を通じて大脳に入り、BDNFの生物活性に影響しない。


応用領域:中枢神経変性疾患の治療薬


標的リピッド超音波マイクロバブル

リピッド超音波マイクロバブルをフレームワークと土台とし、生物分子免疫学の方法を応用し、4種の効率的な標的超音波診断と治療マイクロバブルを製造した。そして生体顕微鏡/蛍光顕微鏡のマウス精巣挙筋モデルと各種の病理状態の大型動物モデルにおいて、これらの標的リピッド超音波マイクロバブルによる相応の病変組織と器官の分子画像評価の信頼性を証明し、その方法学を確立した。


応用領域:画像診断


腎臓疾患とアテローム性動脈硬化を治療する漢方新薬

西蔵(チベット)のコオウレンに含まれる有効成分L22は、糖尿病の腎障害を防止・治療する作用がある。これは糖尿病ラットの尿中アルブミンの排泄率を大きく下げて糸球体の増大や間質の増殖を緩和し、腎組織のマクロファージュ浸潤と炎症仲介物質の発現を減少させ、かつ腎組織中のNDAPH酸化酵素の依存する超酸化物の生成を低下させることができる。マロンジアルデヒドとタンパク質過酸化物の含有量は用量依存性を示し、虚血再灌流傷害に対する保護作用があり、予防または早期のL22投与の保護作用は後期投与より高い。その主要メカニズムは、酸化抑制と抗炎症作用を通じたものである。L22はさらに、アテローム性動脈硬化を予防治療することができ、高コレステロールとグリコシル化酸化タンパク質によるウサギのアテローム性動脈硬化プラークと酸化型低密度リポタンパク質の蓄積を減少させ、動脈内膜と平滑筋の増殖とマクロファージュ浸潤を低下させ、血漿酸化型低密度リポタンパク質とマロンジアルデヒド、TNF-αのレベルを低下させ、グルタチオンペルオキシダーゼの活性を高める作用を持っている。


応用領域:各種腎臓病(慢性腎臓疾患、糖尿病腎症、急性虚血再灌流による腎臓障害など)とアテローム性動脈硬化の治療


出展ポスター


読込中