中山大学SUN YAT-SEN UNIVERSITY
大学概要
中山大学は孫文が1924年に創設した大学で、現在、広州と珠海に4つのキャンパスを持つ。中国教育部の直属大学であり、人文社会学や理学、医学、工学など多くの学科で厚い土台を築いていて、学術的な影響力が世界のトップ1%に入る学科分野は17を数え、中国国内の大学で第2位につけている。また国家級研究機構を19機構持つ。中山大学は学術の革新を絶えず追求し、国際的な視野に基づく開放的な運営を進め、「総合性、革新性、開放性」という特色を形成している。中山大学はすでに国内では一流、かつ国際的な知名度のある大学となっているが、さらに世界一流の大学を目指して世界の学術の要地となるべく努力を行っている。
出展大学の産学連携の仕組みなど
中山大学は学術的な先端を目指すとともに、国家の重大戦略ニーズに対応して国家と地域の経済社会の発展への貢献に努め、科学技術の革新力による国家と広東の経済発展という方針を堅持してきた。国内の広州・深セン・珠海・厦門・百色など16市と戦略協力パートナーシップを構築し、地域産業の基盤技術のニーズに向けた11の研究院をすでに設立している。2014年2月、中山大学技術移転センターは中国国家技術移転モデル機構として認定された。中山大学は毎年、約300件の特許を取得し、約10件の特許を譲渡している。企業との協力による研究プロジェクトは年間約1000件に達し、契約金額は約2億5千万元にのぼる。
出展分野
出展内容
モノのインターネット感知ネットワークの軸となるSoCチップの研究開発と実現
本プロジェクトは、デジタルベースバンド処理機能と専用のマイクロコントローラーを統合したモノのインターネット感知ネットワークの軸となるSoCチップを開発した。同チップは、デジタルベースバンド処理、ワイヤレスネットワーク管理、リアルタイムのチャンネル検査・同期、シンボル間干渉とキャリア間干渉の減少、無線周波の送受信、周波数合成、電力増幅、専用マイクロコントローラーなどの機能を持つ。また低電力消費、低コスト、低レイテンシ、高耐干渉性、高帯域、ハイファイなどの特長を持つ。周波数開発・試験プラットフォームの設立を通じて、高周波モジュールの設計とテスト能力を形成した。本プロジェクトはMIMO-OFDM技術を使い高帯域ワイヤレス伝送を実現し、各種の調節方法をサポート、速度を自動で調整し、高品質マルチメディアデータの信頼性の高い伝送を実現した。
応用領域:スマートライフ、スマート家電、ワイヤレスマルチメディアシステムなどの分野に応用される。
脱細胞同種異系神経修復材料
「脱細胞同種異系神経修復材料」(神の橋)は、天然神経の脱細胞処理によって獲得された脱細胞同種異系神経修復材料である。主に細胞外マトリックスからなり、細胞を含まないが、天然神経のフレーム構造を残している。分断された神経をブリッジすると、その特殊な立体構造と豊富な細胞外マトリックスが再生神経の生長に良好な物理学的・生物学的環境を与え、再生神経繊維の近位端から遠位端への生長を誘導・支持し、再生神経を欠損エリアから遠位端へと生長させ、最終的には標的器官に対する神経支配を回復させる。「神の橋」は神経修復材料の物理学的・化学的・生物学的な要求を満たし、目下最も理想的な神経修復材料となっている。
応用領域:医療分野に応用される。「脱細胞同種異系神経修復材料」(神の橋)は、人体の抹消神経を脱細胞処理して獲得される脱細胞神経フレームであり、移植材料の一種として各種の原因による抹消神経の損傷を修復するのに使われる。