- 日程:
- 2012年9月27日(木)13:00~15:00
- 会場:
- 東京国際フォーラム ホールD7
- 概要:
- グローバルな緊急課題である環境・エネルギー分野に焦点を当て、日中の大学や企業、研究機関のリーダーたちが、日中産学連携の効果と可能性について語ります。
- 背景:
- 環境エネルギー問題は、国際的な協力と対応が求められる、地球規模の課題です。中国は、エネルギーの大量消費と二酸化炭素の大量排出による経済発展モデルから転換を図り、持続可能な「グリーン発展モデル」を目指しています。この問題の解決を考える上で、世界をリードする日本の優れた技術や研究開発力は大きな期待を集めており、日中間の技術連携、技術協力が求められています。これは、日本にとっても、中国における市場拡大と、国内経済への貢献に繋がる機会となります
● 渡邉 浩之(ワタナベ ヒロユキ)
1967年トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車)入社。1986年にクラウンのチーフエンジニアを経て、1996年に取締役就任。主にプリウスや燃料電池車の開発、海外サービスなどに携わる。1999年に常務取締役、2001年に専務取締役に就任。主に技術開発分野、商品企画、ITS、品質保証、環境を担当。
現在は同社技監、NPO法人白川郷自然共生フォーラム理事長、内閣府総合科学技術会議専門委員、特定非営利活動法人ITS Japan会長、九州大学客員教授等。
● 趙 明鵬(ザオ ミンペン)
2010年、中華人民共和国科学技術部タイマツハイテク産業開発センターの主任に就任、現在に至る。過去に遼寧工学院学院長、遼寧省錦州市市長、遼寧省科学技術庁庁長などを歴任。ドイツのクラウスタール工科大学で博士号(地質学)を修得し、帰国後中国の機械工学専攻で初の博士課程大学院生指導教官となる。省部級科学技術進歩一等賞を受賞、2000年には遼寧省中壮年学科リーダーに選ばれる。
● 曲 徳林(チゥ デェリン)
2009年、清華大学日本研究センター主任に就任、現在に至る。1967年、清華大学化学工学科を卒業。1999年から北京語言大学(BLCU)の学長、北京語言大学と清華大学の教授を兼任。過去に清華大学化学工学科副主任、同大副秘書長、同大外事弁公室主任、中国駐日本大使館教育参事官を歴任。化学プロセス分析研究、エネルギー政策研究に携わるほか、6つの国レベルのプロジェクトの責任者であった。主な担当は、化学プロセス設計・最適化研究の方法刷新。業績には、国家科学技術部科学進歩(二等賞)、中国石油化学最優秀ソフトウェア(二等賞)および国家級発明特許2件がある。
● 山下 ゆかり(ヤマシタ ユカリ)
1983年国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。1985年筑波大学大学院経営政策科学研究科修了(経済学修士)。同年、日本エネルギー経済研究所に入所、2001年GERAD(カナダ)客員研究員などを経て、2010年から現職 。専門は、エネルギー需要モデル、エネルギー需給分析、地球温暖化対策等政策分析、省エネルギー政策分析。内外の講演多数。総合科学技術会議 基本政策専門調査会 エネルギー分野推進戦略プロジェクトチーム委員、原子力委員会核融合専門部会委員、APEC省エネ政策ピアレビュー専門家など、内外の公職も務めている。
● 管 清友(ガヮン チンユウ)
中国海洋石油総公司エネルギー経済研究院調査研究処処長、高級研究員。新華都商学院特別研究員、中国経済体制改革研究会公共政策研究部高級研究員、中華エネルギー基金委員会専門家、海南海洋安全協力研究院高級研究員を兼任。著書に『中国 気候変動対応』、『オイル・ロジック』、『明後日まであとどれほどあるのか-----通貨危機、石油バブル、気候変動』などがある。
● 柏木 孝夫(カシワギ タカオ)
1946年東京生まれ。1970年東京工業大学工学部卒業、1979年博士号取得。1980~1981年米国商務省NBS招聘研究員などを経て、1988年東京農工大学工学部教授に就任。1995年IPCC第2作業部会の代表執筆者となる。2007年東京工業大学大学院教授、先進エネルギー国際研究センター(AES)センター長、2012年東京工業大学特命教授。2011年には一般社団法人低炭素投資促進機構(GIO)理事長、また、一般財団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センター(ACEJ)理事長経済産業省の総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会長(2010年3月まで)、日本エネルギー学会会長(21代)・日本学術会議連携会員などを歴任。2008年、文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)受賞。2009年からは経済産業省の「再生可能エネルギーの全量買取りに関するプロジェクトチーム委員会」委員・「低炭素社会におけるガス事業のあり方に関する研究会」委員長・「次世代エネルギー・社会システム協議会」助言有識者など。編著書に『2050年への挑戦』、著書に『地球からの贈り物』『エネルギーシステムの法則』『マイクロパワー革命』(2002年エネルギーフォーラム優秀賞受賞)、『スマート革命』、『エネルギー革命』などがある。専門分野はエネルギー・環境システム、エネルギーシステム解析、冷凍・空気調和。
● 角南 篤(スミナ アツシ)
1965年生まれ。岡山県出身。1988年ジョージタウン大学School of Foreign Service卒業、1989年株式会社野村総合研究所政策研究部研究員、1992年コロンビア大学国際関係・行政大学院助手、1997年サセックス大学科学政策研究所(SPRU)TAGSフェロー、1999年アーバン・インスティテュート外部コンサルタント(米国)、2001年コロンビア大学政治学博士号取得。同年東大先端科学技術研究センター客員研究員、経済産業研究所フェロー、2002年清華大学公共管理学院客員研究員、2003年政策研究大学院大学准教授、文部科学省科学技術政策研究所客員研究官、2004年JST中国総合研究センター副センター長、兼、研究開発戦略センターフェローコンサルタント、2011年内閣府本府参与(国家戦略、科学技術、宇宙政策 担当)、文部科学省中央教育審議会、大学分科会大学院部会委員、岡山光量子科学研究所評議委員、本田財団評議委員等兼任。研究分野は科学・産業技術政策論、公共政策論。