中国科学技術大学
- 本部所在地
- 中華人民共和国安徽省合肥市
- 在籍学生数
- 在校生数: 14629名
学部: 7157名
修士: 4699名
博士: 2773名 - 教職員数
- 教職員数:3050名
教授:503名
准教授:724名
講師:875名
助教:163名
職員:555名 - 学部・学科
- 学院:少年クラス学院、数学科学学院、物理学院、化学・材料科学学院、生命科学学院、工程科学学院、情報科学技術学院、コンピュータ科学・技術学院、地球・宇宙科学学院、管理学院、公共事務学院、人文・社会科学学院、原子力科学技術学院、ソフトウェア学院。
中国科学技術大学は1958年9月に北京に創立された、先端科学とハイテク技術をメインとした、特色のある管理と人文学科を揃える中国科学院所属の総合全国重点大学である。学校は1970年初頭に安徽省合肥市に移転している。中国が初回「211工程」7ヵ所及び初回「985工程」9ヵ所として建設した高等教育機関の一つであり、中科院知識イノベーション工程重点建設大学でもある。また中国が「111計画」、「珠峰計画」で重点的に建設した有名大学の一つでもあり、中国九校連盟(C9)、中国大学校長聯誼会、東アジア研究型大学協会、環太平洋大学連盟に加入している。英国《Times高等教育増刊号》が先日発表した2010年世界大学ランキングでは、中国科学技術大学は世界の第49位に入り、中国大陸では第二位となった。また中国国内の北京大学、清華大学と共に3校が世界トップ100に入った。
中国科大は中国科学院所属の全国重点総合大学である。また中国で唯一「211工程」、「985工程」、「知識イノベーション工程」の三大工程に選ばれ重点的に建設された大学でもある。近年、中国科大は中科院の12分院すべてと全面的合作関係を結び、共同で中国最大の「科教連盟」を構築した。現在所長、アカデミー会員27名が学校の各学院院長や学部主任を兼任しており、共に九つの科学技術英才クラスを主催し、高いイノベーションの素質を持った人材を育成するとともに、実験室を設け難問の科学研究等で合作を進めている。学生は皆中国科学院研究院、研究所に入り実践や卒業論文執筆に当たる機会を有し、全国の高等教育機関の中では独特の大学となっている。中国科大は1963年に初の卒業生を送り出してから、既に45名の卒業生が両院アカデミー会員に選ばれており、本科卒業生がアカデミー会員となる比率は1‰と、中国の高等教育機関ではトップの数値となっている。中国科大の学風は全国の高等教育機関に賞賛されている。安徽省合肥という静かで美しい都市で、科大は浮かれることなく地に足を付け、上を目指して奮起し、常に理論と実際を結びつけ勤勉に学ぶという優れた学風を保っている。中国科大は、中国初の三大「園林都市」及び四大科学教育都市の一つとして急速に経済発展している安徽省省都、合肥市に有る。この都市は美しく優れた環境と至便な交通を備え、物価も適度であり、キャンパスは更に緑豊かで鳥のさえずりと花の香りに溢れ、外国人留学生に対しては一人一室の独立した宿舎を特に用意している。
担当処、室:外事弁公室。1、1982年から1991年にかけて、中国科学技術大学は東京大学工学部と二つの五年計画に関する協定を結び、十年間合作と交流を続けた。交流のあった学科は環境、情報、材料、応用物理、機械の5分野及び15件の研究ジャンルが有り、学者の相互派遣は400名を超えた。2、1993年から2002年にかけては、中国側は中国科大がリーダーとなり清華大学、上海交通大学、浙江大学が参加し、日本側は東京大学がリーダーとなって大阪大学、九州大学、東京工業大学、東北大学が参加した合作交流が行われた。毎年の学者相互訪問は100名を超え、毎年2度、二国間学術討論会が開かれた。中国科大の火災科学と高性能計算の二つの実験室は、国家重点実験室として承認されている。3、中国科大は日本の大学十数校と大学間合作協定を結び、学者の相互訪問と学生の相互派遣を行っている。東北大学、早稲田大学、電気通信大学、名古屋大学がメインである。4、東京大学の植村恒義、平野敏佑、大園成夫ら三名の教授が、中国国家総理が授与する友誼賞を受賞した。
合作成功事例と合作方式の紹介
(固体酸化物燃料電池(SOFC)は燃料に対する適性が高く、発電効率も高い上にクリーンで汚染が無い、原材料コストが低い等の顕著な特徴を備えている。SOFC技術が成熟し盛んになれば、化石燃料のクリーンかつ高効率な利用法に革命的な技術革新がもたらされるため、巨大な商機を内包している。
当課題チームは日本SHINCRON社の支援を受け、前期はSOFC単セルとセルスタックの重要技術について大量の研究開発作業を展開し、知的財産権を保有する重要技術体系を作り上げた。これを基礎として、実験室内の技術の産業化と産学研の有機的結合を実現するため、現在SHINCRON社が本校の技術に出資し、株主となって共同で中外合弁企業を立ち上げ、関連技術を商業化する計画について両者が協議している所である。
近年、中国科学院、中国教育部、安徽省政府の強力な支援を受け、本校は地域経済発展の必要から積極的に産学研の合作を進めている。
本校は教育資源の優位を利用して安徽省知的財産権研修センター、合蕪蜯試験区イノベーション人材研修基地、中科院聯想学院研修基地等を設立し、社会に最上級の研修サービスを提供している。
また学校と企業との合作では研究院、共同実験室、技術連盟、技術移転センター等産学研合作プラットフォームを設立し、最高の科学研究機器を利用して積極的に社会に専門的な評価測定サービスを提供している。学校が毎年企業に代わり進めている研究開発テーマは200項目以上に上る。
その他、本校の基礎研究の優位を十分に発揮し、本校オリジナルの最高クラスのイノベーション成果を基に、科大訊飛や安科生物、科大恒星等有名企業を含む50以上のハイテク企業を育て上げた。
また本校は近年「中国産学研合作賞」、「中国高等教育機関産学研合作十大優秀事例」、「安徽省産学研究イノベーション成果賞」、「中科院院地(院と地方)合作賞」等数々の栄誉を受賞している。
1994年から現在までに本校教職員120人が日本に留学、研修を受けている。また本校は今年日本人留学生1名を受け入れた。
教職員研修担当処、室:人事師資処
留学生募集受入担当処、室:外事弁公室
留学生の状況
本校は中国国家留学基金委員会「中国政府奨学金-高等教育機関大学院生プログラム」実施機構の一つであるため、独自に留学生を選抜できる。選抜者は中国政府奨学金を獲得することができる。本校はまた、学位を取得する長期留学生と短期研修生の受け入れが可能である。学費は、本科生が毎年2万6千人民元、修士生が毎年3万人民元、博士生が毎年3万5千人民元となっている。本校は留学生に一人一室の留学生宿舎を用意している。