山西医科大学
- 主要キャンパス所在地
- 山西省汾陽市
- 在籍学生数
- 7,460人
本科:3,573人
修士:31人 - 教職員数
- 教授:19人
副教授:46人
講師:107人
教員:80人 - 設置されている院、専攻
- 基礎医学部、人文社会科学部、看護学系、医療研究系、臨床医学系、医学情報・衛生管理系、成人教育部
山西医科大学汾陽学院の前身は山西省汾陽高級看護学校で、1916年に建設を開始し、1923年に米キリスト教華北公理会により設立された。看護学を専攻科目とし、専門学校に属する。本校は1937年、南京国民政府衛生部および中華看護師学界に登録され、全国で3校のみの高級看護学校の一つとなった。1951年に人民政府の管轄下となり、山西省立汾陽看護師学校と校名を改めた。1958年に山西省太谷県に移転し、太谷衛校と合併し、校名を太谷衛校に改めた。1985年に修築され、1996年に現在の校名に改められた。本校は「秦と晋の陸上港」と称される、1000年の歴史を持つ古都・汾陽市に位置する。本校の計画敷地面積は560エーカー(実際の敷地面積は323エーカー)、建築面積は約13万平方メートルに達する。本校のキャンパスは緑が豊かで、絵に描かれたような環境を持つ。
本校は弁公室、党務工作部、教務所、学生所、人事所、計画財務所、保衛所、後方勤務所等の管理部門を持つ。基礎医学部、人文社会科学部、看護学系、医療研究系、臨床医学系、医学情報・衛生管理系、成人教育部等の学部、科技センター、現代教育技術センター、図書館、後方勤務集团等、教育を支えるサービス部門を持つ。
本校はさまざまな専攻を提供する、特色あふれる医療専門学校で、修士・本科・専門学校の教育水準に分かれている。本校には、看護学、人体解剖・組織胚胎学、生理学、病理学・病理生理学、微生物学、免疫学、薬理学、内科学、外科学、耳鼻喉科学で、修士を募集している。看護学、医療研究学、臨床医学、医学撮影学で、本科生を募集している。臨床医学、看護、医療研究技術、医学影像技術、眼視光技術、助産、口腔医学、衛生情報管理、医薬品マーケティングで、専門学校生を募集している。看護は、涉外看護、緊急看護、高齢者介護、妊婦・乳児看護の4つに分かれている。臨床医学は全科医学、妊婦・乳児保健、病理診断・技術、緊急治療医学の4つに分かれている。医療研究技術は、輸血医学を学ぶことができる。
本校が所有する教育用の設備機器の価値は3500万元以上に達する。図書館には36万3000冊(汾陽医院の3万3000冊を含む)の蔵書がある。本校は先進的な教育を提供しており、マルチメディアおよびインターネットを活用した教育を提供している。キャンパス内は良好なネット環境が整っている。教室、実験室、学生寮の条件は国家の規定に合致しており、省内外の実戦教育拠点が70数カ所、800床のベッドを持つ本校に特化した3級甲等附属病院(山西医科大学附属汾陽病院)が1軒ある。
本校の教職員数は410人に達し、専任教員が380人(附属病院の教員が140人)に達する。このうち高級専門技術職務者が140、博士・修士が110人、山西省教学名師が4人、山西省中青年骨干教師が6人、博士指導教員が16人に達する。教職員の全体的な構造を改善し、合理化に向かっており、「高学歴、高能力、若年化」を実現している。
本校の教員は近年、45件の省級プロジェクトを手がけ、85万8000元の経費を獲得した。430篇の論文を発表し、このうち国家級刊行物に掲載された論文が113篇、CSCDに収録された論文が17篇、SCIに収録された論文が4篇に達する。出版された教材・専門書が335冊に達し、このうち全国計画教材が135冊に達した。各種科技奨励を4件獲得し、このうち省科技進歩3等賞を1件、高等学校科技進歩2等賞が3件に達した。本校は専門誌『看護研究』を創刊し、『山西高等学校社会科学学報』、『中華医学教育雑誌』を編纂している。
本校は全国25省(直轄市、自治区)から幅広く生徒を募集している。全日制在校生が7400人に達し、このうち修士が25人、本科生が3000人、専門学校生が4200人、成人在校生が200人に達する。1997年より、14年連続でシンガポール全額奨学金留学生プロジェクトの対象校となり、333人の留学生を派遣した。本校は創立より、「ナイチンゲール賞」を獲得した王桂英氏を始めとする、優秀な看護師を育成してきた。特に修築以降、1万6000人の人材を輩出し、その多くが2・3級医療衛生機構の業務を支えている。卒業生は山西省から全国の企業に就職しており、就職率が全省の同類の大学を上回る。
本校は看護学系、医療研究系を特長とする。
看護学系は本校の特色ある専攻で、山西省ブランド専攻、国家級高職高専教育教学改革専攻に指定されている、山西省の重点学科である。看護学専攻応用型人材育成方式イノベーション実験区は、山西省普通高校人才育成方式イノベーション実験区だ。長年に渡る研究により、看護学系は理論教育や実践教育等の面で、先進的な看護理念・看護文化・看護思想・看護技能の教育を特長とし、卒業生が全国各地で活躍している。多くの卒業生が省内の2・3級医療衛生機構の業務を支えており、近年の就職率が95%以上に達している。看護学系は、本科生を対象とする看護学、専門学校生を対象とする看護・助産学に分かれ、基礎看護、内科看護、外科看護、産婦人科看護、小児科看護、看護人文、社区看護等の教育研究室、看護研究室、臨床看護実験教学センターが設置されている。臨床看護実験教学センターは山西省実験教学モデルセンターで、面積が6000平方メートルに達し、1000万元以上の設備を揃えている。看護学系の教職員は50人に達し、博士指導教員は2人、山西省委員会の高級専門家が1人、山西省教学名師が1人、教授・副教授が11人に達する。教職員は近年、省級以上の刊行物で100篇の論文を発表し、約30件の科学研究プロジェクトに参加し、60冊の全国計画教材の編集を担当している。このうち3冊が全国高等学校優秀教材に、7冊が国家第11次五カ年計画教材に指定された。看護学系は46万字に達する『中国看護発展史』を編纂し、国内の空白を埋めた。看護学系は山西省優秀教学チーム、全国・省「三八紅旗集団」、「巾帼文明拠点」に指定された。
医療研究系は本校の第2の特長ある専攻で、山西省で最も早く開設された医療研究専攻であり、山西省高職高専教学改革試行専攻に指定されている。医療研究系は、化学、生物化学、病原生物・免疫学、臨床研究、輸血医学、医学生物学等の教育研究室、および形態学、生物化学の実験室を持つ。実験室の面積は1700平方メートルに達し、先進的な機器と設備を持つ。特に天津医科大学の医療研究系との提携により、教育水準が飛躍的に向上した。医療研究系の教職員は約50人に達し、このうち修士指導教員が2人、教授・副教授が9人に達する。また天津医科大学医療研究系で主任を務めていた宋加良教授、教学病院の20数名の専門家を招き、臨床実践教育および学生の社会実践等の面で多くの業務を展開し、一定の成績を修めている。
本校は1997年から15年間に渡り、毎年約25人の看護学生をシンガポールのネグーアン・ポリテクニック校、ナンヤン・ポリテクニック校に送り込んでいる。現在まで400人の学生が、シンガポール留学の全額奨学金を獲得している。
本校は2010年4月、10月、2011年10月の3期に分けて、ネグーアン・ポリテクニック校から140人の教職員・学生を招き、交流を行った。訪問期間、教職員の交換授業が実施され、学生らもさまざまな活動を通じて相互学習と交流を進めた。本校は2011年6月、7月、12月に、ネグーアン・ポリテクニック校に16人の教員を派遣し、看護学の教育法に関する研修を実施した。