西北農林科技大学
- 本部所在地
- 陝西省楊凌示範区邰城路3号 郵便番号712100
- 在籍学生数
- 学部生:22,000名、修士:6,400名、博士:1,600名
- 教職員数
- 4,580名(教授:380名、准教授:420名、講師:600名、助教:180名、職員:3,000名)
- 学部、学科名
- 西北農林科技大学は哲学、経済学、法学、教育学、文学、歴史学、理学、工学、農学、医学、管理学の11のタイプを擁しており、34の一級学科を有する。現在7つの国家クラス重点学科、2つの国家クラス重点育成学科、25の省・部クラス重点学科、12のポスト博士科学研究流動ステーション、11の博士学位授権一級学科、71の博士学位授権二級学科、18の修士学位授権一級学科、105の修士学位授権二級学科を有し、64の本科専攻を有する。
西北農林科技大学学科設置一覧表
学部・学科名称 | 本科専攻名称 | 修士、博士学位授権機関 |
農学部 | 農学 | 作物学*:作物栽培学及び耕作学、作物遺伝育種 |
植物科学及び技術 | 作物学*:植物資源学 | |
種子科学及び工学 | 作物学*:種子工学 | |
植物保護学部 | 植物保護 | 植物保護*:植物保護・資源利用、有害生物防除生態工学、農業昆虫及び害虫防除、植物病理学 |
製薬工学 | 植物保護*:農薬学 中薬学#:中薬学 | |
園芸学部 | 園芸 | 園芸学*:果樹学、茶学、園芸植物種質資源学 |
施設農業科学及び工学 | 園芸学*:施設園芸工学 | |
動物科学技術学部 | 動物科学 | 牧畜学*:特殊経済動物飼育、動物栄養及び飼料科学、動物遺伝育種及び繁殖 |
草業科学 | 牧畜学*:草業科学 | |
水産養殖学 | 食品科学及び工学*:水産品加工及び貯蔵工学 | |
動物医学部 | 動物医学 | 獣医学*:基礎獣医学、予防獣医学、臨床獣医学、動物生物技術 |
林学部 | 林学 | 林学*:森林育成、森林保護学、森林経理学、野生動植物保護及び利用、水土保持及び砂漠化防止 林業工学#:森林工学 |
園林 | 林学*:園林植物及び観賞園芸 | |
林産化工 | 林業工学#:林産化学加工工学 | |
森林保護及びレクリエーション | 森林育成、森林工学 | |
芸術デザイン | 園林植物及び観賞園芸学、風景園林 | |
資源環境学部 | 環境科学 | 農業資源利用*:農業環境保護及び食品安全 環境科学及び工学#:環境科学、環境工学 |
水土保持及び砂漠化防止 | 農業資源利用*:土壌学、植物栄養学、肥料学 | |
地理情報システム | 地理学:地図学及び地理情報システム | |
資源環境科学 | 農業資源利用*:資源環境生物学、土地資源及び空間情報技術 | |
資源環境及び都市農村計画管理 | 土壌学、環境工学、環境科学 | |
水利及び建築工学学部 | 農業水利工学 | 農業工学*:農業水土工学 |
水文及び水資源工学 | 水文学及び水資源、水力学及び河川流動力学、水工構造工学、水利水力発電工学、港湾海岸及び近海工学 | |
土木工学 | 土木工学:岩土工学、構造工学 | |
水利水力発電工学 | 水利工学:水文学及び水資源、水力学及び河川流動力学、水工構造工学、水利水力発電工学、港湾海岸及び近海工学 | |
熱エネルギー及び動力工学 | 水利水力発電工学、港湾海岸及び近海工学 | |
電気工学及びその自動化 | 農業工学*:農業電化及び自動化 | |
機械及び電子工学学部 | 農業機械化及びその自動化 | 農業工学*:農業機械化工学 |
機械設計製造及びその自動化 | 機械工学:機械設計及び理論 | |
機械電子工学 | 機械工学:機械設計及び理論 | |
電子情報工学 | 農業機械化工学 | |
木材科学及び工学 | 農業工学*:生物材料科学及び工学、農業生物環境及びエネルギー工学 林業工学#:木材科学及び技術 | |
食品科学及び工学学部 | 食品科学及び工学 | 軽工業技術及び工学:発酵工学 食品科学及び工学*:食品科学、食糧油脂及び植物蛋白工学、農産品加工及び貯蔵工学 |
食品品質及び安全 | 軽工業技術及び工学:発酵工学 食品科学及び工学*:食品科学、食糧油脂及び植物蛋白工学、農産品加工及び貯蔵工学 | |
ブドウ酒学部 | ブドウ及びブドウ酒工学 | 園芸学*:ブドウ及びブドウ酒学 |
情報工学学部 | コンピュータ科学及び技術 | コンピュータ科学及び技術#:コンピュータシステム構造、コンピュータソフトウェア及び理論、コンピュータ応用技術 |
情報管理及び情報システム | コンピュータ科学及び技術#:コンピュータシステム構造、コンピュータソフトウェア及び理論、コンピュータ応用技術 | |
ソフトウェア工学 | コンピュータ科学及び技術#:コンピュータシステム構造、コンピュータソフトウェア及び理論、コンピュータ応用技術 | |
生命科学学部 | バイオテクノロジー | 生物学*:生物化学及び分子生物学、遺伝学、生態学、微生物学、動物学、細胞生物学 |
生物工学 | 生物学*:植物学、生理学、微生物学、生物化学及び分子生物学 | |
生物科学 | 生物学*:植物学、動物学、遺伝学、動物学、微生物学、生物物理学、生態学、生物情報学、化学生物学 | |
理学部 | 情報及び計算科学 | 数学:応用数学 科学技術史#:科学技術史 |
応用化学 | 化学工学:応用化学 | |
経済管理学部 | 農林経済管理 | 農林経済管理*:農業経済管理、林業経済管理、農業及び農村社会発展、農業技術経済及びプロジェクト管理、農村人的資源管理、農産品国際貿易及び政策、農村金融 管理科学及び工学#:管理科学及び工学 公共管理:土地資源管理 |
経済学 | 応用経済学:金融学(保険学を含む)、農業経済管理、林業経済管理 | |
金融学 | 応用経済学:金融学(保険学を含む) | |
工商管理 | 工商管理:企業管理 | |
保険 | 応用経済学:金融学(保険学を含む) | |
土地資源管理 | 土地資源管理 | |
会計学 | 工商管理:会計学 | |
市場営業販売(歴史文化) | 農業技術経済及びプロジェクト管理 | |
人文学部 | 法学(歴史文化) | 法学:環境及び資源保護法学 |
社会学(歴史文化) | 哲学:科学技術哲学(自然弁証法) 社会学:社会学 マルクス主義理論、思想政治教育、マルクス主義中国化研究、マルクス主義基本原理 教育学:職業技術教育学 外国言語 | |
文学外国言語学及び応用言語学 歴史学:専門史 | ||
公共事業管理(歴史文化) | 管理科学及び工学:公共管理 | |
外語学科 | 英語(歴史文化) | 外国言語学及び応用言語学 |
国際経済及び貿易(歴史文化) | 農産品国際貿易及び政策 | |
注:「*」が付いているものは博士学位一級学科点で、「#」が付いているものは修士学位一級学科点である。 |
西北農林科技大学は中国西北地区現代高等農業教育の発祥地である。「西北を建設しよう」、「西北を開発しよう」という時代の呼び声の中、1934年、国民政府の認可を経て、著名な愛国人士于右任先生、楊虎城将軍がサイトを中国農耕文明の発祥地である楊陵に選定し、国立西北農林専科学校の設立を提唱した。1999年9月、中国国務院の認可を経て、同じく楊陵に所在した元西北農業大学、西北林業院、中国科学院・水利省水土保持研究所、水利省西北水利科学研究所、陝西省農業科学院、陝西省林業科学院、陝西省・中国科学院西北植物研究所の7つの科学教育機関を合併して西北農林科技大学を設立した。
本校はハイテクフロントに終始ねらいを付けており、国及び区域性の重大戦略をめぐって運営するというニーズを堅持して、農業生産の実際の応用に的を絞った基礎的及び応用的研究を積極的に展開してきた。特に作物育種、植物保護、干ばつ区域農業資源開発利用、節水農業、水土保持及び生態環境建設、家畜家禽エコ養殖及び疾病予防・制御、農林経済管理及び農業生物技術等の学科の分野において比較的強い優位性を有している。本校設立以来、前後して5000余項目の科学研究成果を収めており、受賞した成果は1800余項目を数え、その内国家クラスの奨励は104項目で、中国の小麦普及面積第一位である「碧瑪一号」、中国の小麦品種の世代交代を長期にわたって主導した「小偃6号」、自己育成リンゴ品種普及面積最大の「秦冠」等を育成する重要な成果を収めており、科学技術の成果を転化して発生した直接の経済効果・利益は累計して人民幣2000億元(約2.4兆円)を超えている。「第10次5カ年計画」以来、本校が累計して取得した各種タイプの科学研究成果賞は250余項目で、その内、国家クラス科学技術成果賞は14項目、省・部クラス科学技術成果賞は178項目で、獲得した国家授権特許は221件、審査決定品種は210点、国際3大検索システムによって収録された論文は1300余篇、出版された学術著作は800余冊となっている。現在16の農業、林業、水産専門学会が本校と連携して、20種の学術定期刊行物を編集・出版している。本校はまた大学出版社を擁している。
本校は中日拠点プロジェクト協力単位の1つで、筑波大学、鳥取大学、立命館大学、岩手大学、弘前大学、日本流通大学、総合地球環境学研究所、コスモ石油等の日本の10余の大学、科学研究機関及び企業と農産品貯蔵及び加工、食品科学及び技術、干ばつ研究、フルーツ選定育成、バイオマスエネルギー、園林設計、農村経済等の面において広範な科学研究の協力、人員交流、学生相互訪問等の協力関係を有しており、ここ5年来、本校から前後して百余名が日本の関係機関を訪問して交流を行い、専攻研修、学位研修及び科学研究協力を行っている。鳥取大学副学長小林一教授、中日交流知名人士小林新晃先生、コスモ石油中央研究所所長熊谷仁志先生等200余名近くの日本の専門家、学者が本校に交流に訪れ、科学技術の交流について話し合いを行っている。本校はまた大阪大学及び日立造船株式会社と共同で中日杜仲研究所を設立しており、現在杜仲資源の利用、ガタバーチャ抽出等の面において行っている協力研究はすでにかなり大きな進展を勝ち取っている。
本校は区域経済社会発展のニーズにねらいを定め、「政府の推進の下に、大学を拠り所とし、末端の農業技術の力を中核とする」農業科学技術普及方式を探究、構築し、西郷の茶葉、山陽のクルミ・板栗、安康の水産、白水のリンゴ、眉県のキウイフルーツ、合陽のブドウ、閻良のメロン・野菜、清洞・米脂のアカナツメ等の9つの産学研「三位一体」の永久性試験モデルステーションを設立した。農業教育、科学研究と普及、大学の強みを生かした学科、核心的技術と産業発展、地方政府、大学、先頭をリードする企業と農村経済の協力組織、及び大学科学技術専門家、地方普及要員及び農民の四者が緊密に結びつき、農民を導いて科学技術によって豊かになる道を歩ませ、地方社会経済の繁栄を促進している。2010年11月、白水リンゴ試験モデルステーションとアカナツメ試験モデルステーションが指導した科学技術模範農民の曹謝虎、恵国海の2人は、米国の第17回「個人と公衆、科学技術と消費者食品政策協会」年次総会に招かれて出席し、中国農民のハーバード大学における講演という歴史を切り開き、国内外の人々を驚かした。
西北農林科技大学の外国人留学生教育業務の歴史は20世紀の40年代にさかのぼることができる。2006年、中国教育省の認可を経て、本校は中国政府奨学金生の受け入れを開始した。2007年、最初の一陣である11名の中国政府奨学金生及び7名の私費外国人留学生が学位を修めるために来校した。2008年、教育省の認可を経て、本校は中国政府奨学金生を自主的に募集することを開始した。2007年以来、前後して合計52カ国の外国人留学生237名を募集した。現在本校には30の国から合計123名の外国人留学生がやってきている。
本校は国家ハイレベル大学建設研究生派遣プロジェクトの実施単位であり、現在までにすでに374名の学生を国外留学に派遣しており、その内156名が博士学位を専攻している。本校は国の「千人計画」、「青年千人計画」、教育省の「長江学者計画」等の人材プロジェクトと結び付けて、「后稷(農業)学者」海外人材百名導入計画の実施を組織しており、10年間を費やして150名前後の海外ハイレベル人材を導入することに力を入れることにしている。教職員の内日本に留学して帰国した者は40余名を数える。