日本-アフリカ大学交流会議2026
~持続可能な未来を拓く知の共創:日本-アフリカ大学連携の深化~

開催報告

開催日時 2026年10月3日(土)10:00~16:20
開催場所 国立京都国際会館(京都市左京区)
主催 科学技術振興機構(JST)

科学技術振興機構(JST)は2026年10月3日(土)、「日本・アフリカ大学交流会議 2026~持続可能な未来を拓く知の共創:日本-アフリカ大学連携の深化~」を国立京都国際会館(京都市左京区)で開催しました。

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日本とアフリカの大学間連携には、共創型パートナーシップを通じて地球規模課題に対応し、持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されています。そのためには、若手研究者の国際共同研究への参画や人材交流の促進、長期的な共同研究体制の構築など、国際頭脳循環を見据えた取り組みが重要です。本会議では、「持続可能な未来を拓く知の共創:日本-アフリカ大学連携の深化」をテーマに、大学トップ同士が対話を重ね、将来の共同研究につながる連携のあり方や具体的な協力の方向性について議論しました。これを通じて、日本とアフリカ諸国の大学間のさらなる関係強化を目指しました。

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開会式にて、JST橋本和仁理事長は、「気候変動、エネルギー、食糧、健康などの地球規模課題の解決には、国や大学を超えた協力が不可欠」と述べ、大学間の長期的な信頼関係と若手研究者・学生の交流を通じて、共同研究や人的ネットワークを発展させることで、日本とアフリカの未来志向の連携をさらに深めることへの期待を表明しました。

また、文部科学省科学技術・学術制作局の清浦隆局長は、来賓挨拶で、TICADや世界銀行との協力、人材交流や共同研究の推進に加え、ナイジェリアで開催されるAfriGEOシンポジウムとJAXAの参画にも触れ、地球規模課題への革新的な解決に向け、対等なパートナーとして共創していくことの重要性を強調しました。

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橋本 和仁 理事長/科学技術振興機構(JST)
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清浦 隆 局長/文部科学省科学技術・学術制作局

■基調講演

基調講演では、東京大学の林香里理事・副学長と、エジプト日本科学技術大学のアハメド・ムニーブ・エルサッバーグ学長が登壇しました。
さらに、国際協力機構(JICA)、日本学術振興会(JSPS)、世界銀行グループ、JSTから、各機関が進めるアフリカとの協力事業が紹介されました。

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林 香里理事・副理事/東京大学
東京大学のアフリカ連携の経験を踏まえ、交流から人材循環へ、個別事業から機関間パートナーシップへと発展させる重要性を提起。「対等な共創のもと、双方向の人材交流、共同研究、AI人材育成や起業支援を通じ、若手を担い手とした持続的な日アフリカ協力を引き続き、目指したい」と述べました。
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アハメド・ムニーブ・エルサッバーグ学長/エジプト日本科学技術大学
エジプト日本科学技術大学のバックグラウンドを紹介。「多機関による多大なる支援の下、日本とアフリカの大学・産業界が連携して、学生交流や共同研究、人材育成を推進することで、持続可能な協力体制の構築し、持続的なアフリカの発展および日アフリカ連携強化を目指したい。」と述べました。

■円卓会議

午後は、参加者がAとBの2グループに分かれて円卓会議を実施しました。若手人材の育成や共同研究の推進などをテーマに、今後の日アフリカ大学連携について、より具体的な内容に踏み込んで活発な議論が交わされました。

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グループA(モデレーター:杉本亜砂子理事・副学長/東北大学)
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グループB(モデレーター:春名展生学長/東京外国語大学)
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活発な議論の様子

この議論の成果は、閉会式において、ザンビア大学のムンディア・ムヤ学長(グループA)、ガーナ大学のサミュエル・ニー・アーディ・コジョー副学長(グループB)によって、総括として全参加者に共有されました。

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●ムンディア・ムヤ学長/ザンビア大学 による『グループA』の総括
双方が強みを最大限持ち寄る「100対100」の公平なパートナーシップが重要であるとの認識が共有された。連携は個別研究に留めず、大学組織の関与の下で制度化し、複数以上の大学によるネットワークへ発展させる必要がある。また、研究者・学生間の双方向交流、能力構築の重要性、アフリカ側機関への研究基盤の整備、データ管理や知的財産のルール整備が不可欠である。北海道大学とザンビア大学の40年以上にわたる協力や世界銀行による支援事業は、持続的かつ発展的な連携の好事例として円卓会議の中で共有された。
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●ガーナ大学のサミュエル・ニー・アーディ・コジョー副学長による『グループB』の総括
日本とアフリカの人口構造の違いなども踏まえ、学生・研究者交流をさらに拡大する必要性が指摘された。連携を日本側だけに依存するのではなく、アフリカ各国の政府や大学も資金・制度面で主体的な役割を果たすことの重要性を確認。科学技術分野に加えて人文・社会科学分野にも協力を広げることや、産学連携、卒業生ネットワーク、大学間連携、単位互換や共同学位制度など、多様な仕組みを活用する方策についても議論された。
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会場の各所では、日本とアフリカの参加者が打ち解けた雰囲気の中で名刺を交換し、大学や国の枠を越えて交流を深める姿が見られました。

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参加者名簿(敬称略)

アフリカ(9カ国13校)

アルジェリア ウアリ・ブーメディエンヌ科学技術大学 学長 Djamal Eddine AKRETCHE
ボツワナ ボツワナ大学 学長 David Norris
エジプト カイロ大学 学長 Mohamed Sami Abdel Sadek
エジプト エジプト日本科学技術大学 学長 Ahmed Moneeb Elsabbagh
ガーナ クワメ・エンクルマ科学技術大学 学部長 Dadson Awunyo-Vitor
ガーナ ガーナ大学 副学長 Samuel Nii Ardey Codjoe
ケニア ジョモ・ケニヤッタ農工大学 学長 Victoria Wambui Ngumi
ナイジェリア アフマドゥ・ベロ大学 学長 Ahmed Adamu
南アフリカ ステレンボッシュ大学 アフリカ連携センター長 Nico Michiel Elema
南アフリカ プレトリア大学 副学長 Bheshan T. J. Sunil Maharaj
南アフリカ ウィットウォーターズランド大学 学長 Zeblon Vilakazi
タンザニア ダルエスサラーム大学 学長 William A. L. Anangisye
ザンビア ザンビア大学 学長 Mundia Muya

日本(19校)

広島大学 理事・副学長(グローバル化担当) 金子 慎治
北海道大学 理事・副学長(最高国際責任者) 石塚 真由美
東京科学大学 執行役副学長 高田 潤一
関西大学 教授 池田 佳子(副学長代理)
京都大学 理事・副学長 椹木 哲夫
京都大学 グローバル・エンゲージメント・オフィス企画戦略部門長 河野 泰之
九州大学 総長特別顧問 清水 周次
長崎大学 学長特別補佐(海外拠点研究担当) 金子 聰
名古屋大学 副総長 周藤 芳幸
大阪公立大学 理事・副学長 徳永 文稔
立命館アジア太平洋大学(APU) 副学長 岡村 善文
立命館大学 副学長 小川 さやか
上智大学 グローバル化推進担当副学長 飯島 真里子
東北大学 理事・副学長(研究担当) 杉本 亜砂子
東北大学 副学長(包括的国際化)・CGO マリーピエール・ファブル
東京外国語大学 学長 春名 展生
琉球大学 教授 梶田 忠(学長代理)
東京大学 理事・副学長 林 香里
筑波大学 准教授/アフリカ地域副拠点長 福重 瑞穂(副学長代理)
宇都宮大学 理事(研究・評価・グローバル戦略担当)・副学長 松金 公正
山口大学 国際連携・ダイバーシティ推進担当副学長 竹松 葉子

関連機関(3機関)

国際協力機構(JICA) 人間開発部 国際協力専門員 岡野 貴誠
日本学術振興会(JSPS) 国際事業部長 水野 俊晃
世界銀行グループ 高等教育グローバルリード ロベルタ・マリーバセット