インドネシアにおけるCOVID-19感染状況
アイルランガ大学
獣医学部公衆衛生学
Dr. Adiana Mutamsari Witaningrum
コロナウイルス感染は2020年初頭の世界的な問題となっています。インドネシアでは2020年3月2日にCOVID-19の最初の2症例を確認し、4月20日現在、感染が確認された人数は計6760人、そのうち11.05%(747人)が回復し、8.73%(590人)が死亡となりました。インドネシアの32州においてCOVID-19の症例を確認していますが、ジャカルタ州で症例数が最も多く、3097例が報告されています。 1日あたりのCOVID-19の回復率、死亡、および新規の患者数は、この4月に高いピークを示しました。
政府はコミュニティサービス、特に医療と公共サービスを維持しながら、COVID-19蔓延のレベルを減らすために、自宅で学び、働き、祈ることによってソーシャルディスタンスを保つための方針を宣言しました。政府はまた、COVID-19の拡散防止と制御のために資金を割り当てました。保健省はCOVID-19伝染防止のためのガイドラインを発表しました。その中には、頻繁に石鹸で手を洗うこと、咳や鼻水がある場合はマスクを着用すること、栄養バランスの取れた食品を食べること、野菜や果物をより多く食べること、野生動物との接触をできるだけ避け、運動をして十分な休息をとること、咳、鼻水、呼吸困難がある場合は、未調理の肉を食べず、すぐに医療施設に行くこと、などが書かれています。
ソーシャルディスタンスに関する政府の政策は、COVID-19の連鎖を断ち切る最も効果的な方法です。このポリシーは患者数の増加を抑制し、より多くの人々の健康を維持するのに役立ちます。日常生活における最も大きな影響は経済の減速ですが、教育への影響はリモート学習によって多少は軽減することができます。観光ビジネスにおいてはインドネシアへの観光客の減少により大きく影響を受けています。
注)原文からの和訳はJSTによるものです。正確な表現やデータについては、下記の英語原文をご参照ください。
Corona Virus Disease 2019 (COVID 19) in Indonesia