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活動報告(さくらサイエンス・ハイスクールプログラム) 第45号

さくらサイエンスハイスクールプログラム第10グループ
東京藝術大学で学ぶ藝術と科学技術の融合

 7月28日(金)午前中、ハイスクール第10グループB班(中国36名 引率者含む)は、東京藝術大学を訪問しました。

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午前中から30度を超える炎天下。東京藝術大学に到着しました。

 東京藝術大学は、音楽、美術、映像芸術など幅広い分野で優れた芸術家を輩出する、日本唯一の国立の総合芸術大学です。平成27年には芸術系大学として唯一「革新的イノベーション創出拠点(COI)」として文部科学省から採択されました。

 アーツ&サイエンスラボ棟で一行が最初に目にしたのは、エントランスに展示されていた「バベルの塔」の模型です。16世紀の巨匠ブリューゲルの最高傑作といわれる名画「バベルの塔」を精巧に複製したこの巨大立体模型は、そこを行き来する人々の姿まで、マニアックとも言えるほどリアルに再現しており、高校生たちは食い入るように覗き込んで、その精細さに圧倒されていました。

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アーツ&サイエンスラボ 球形ホールにて、東京藝術大学の概要説明を受ける高校生たち

 社会連携センターCOI研究推進機構 剣持由紀夫特任研究員から東京藝術大学の概要について説明を受けた後、3グループに分かれて3つの研究現場を見学させてもらいました。

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熱心に説明に耳を傾けています。

 垂直ドームシアターでは、直径8mもの垂直球形スクリーンの最前列に立ち、上下左右すっぽりとスクリーンの中に入った状態で、「バベルの塔」「宇宙」をテーマにした2つの映像作品を鑑賞しました。ブリューゲルと同時代の作曲家モンテベルディの音楽も素晴らしく、高校生たちは大興奮の様子でした。

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垂直ドームシアターの迫力映像と音楽に大興奮!

 複製画の研究室では、劉ヨンゴ先生から、高麗仏画の複製技法について学びました。14世紀高麗仏画は世界に60点ほどしか現存していない大変貴重なものです。その一つとして東京藝術大学に所蔵されている「阿弥陀八大菩薩像」の複製は、丁寧な工程をひとつひとつ積み重ね、まさに現在進行中。下地となるシルクスクリーンを織り上げ、顔料を分析し、実物が持つ質感や臨場感を再現するための技術研究のお話はとても興味深いものでした。

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劉ヨンゴ先生から高麗仏画の複製技術研究について説明を受けました。

 最後に訪れたのは、ロボット・パフォーミングアーツの研究室です。ここでは、人とコミュニケーションができるアンドロイドを研究開発し、アンドロイドによる舞台演劇を実現しています。

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ロボットとのコミュニケーションを楽しむ高校生たち

 研究室内では、実際に舞台で活躍するアンドロイド女優が椅子に腰掛け、谷川俊太郎の詩を朗読したり、感情豊に台詞をしゃべったり、パフォーマンスを披露してくれました。モスクワで上演された、チェーホフ「櫻の園」の舞台をビデオで観ることもできました。説明してくださった力石武信先生の「人間とのコミュニケーションなど、舞台で蓄積された総合的な技術を、社会貢献のために生かしていくことを目的としています。遠隔操作による海外での日本語教師、介護、教育の現場など、様々なフィールドで技術を応用できる可能性があります」という言葉が心に響きました。

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舞台女優として活躍するアンドロイドについて、力石先生から説明を受けています。
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アンドロイド女優のお肌の質感を確かめる高校生。柔らかい!

 その後一行は、期間限定で開催されている「東京藝術大学ゲーム学科(仮)展」で最新ゲーム開発の世界に浸り、藝大美術館特別展「藝「大」コレクション~パンドラの箱が開いた!」にて貴重な美術作品を鑑賞しました。

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東京藝術大学ゲーム学科(仮)展にて

 記念撮影を終えて帰りのバスを待っている間に、昨年の「藝術祭」の神輿パレードのために学生たちが作成した、桃太郎をモチーフにした巨大な神輿が、校内に置かれていることに気づきました。高校生たちは興味津々に駆け寄り、今年の神輿製作のために集まっていた現役藝大生と一緒に、その移動を手伝っていました。

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桃太郎をテーマに作成された神輿に圧倒される高校生
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今年の神輿製作のため、昨年の神輿を移動することになりました。藝大生と一緒に移動を手伝う高校生たち。

 藝術分野に生かされる科学技術について考え、時間ぎりぎりまで、東京藝術大学での一時を満喫する中国の高校生たちでした。

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集合写真!

平成29年度 活動報告