さくらサイエンスプランHOME > 活動報告 > 平成29年度 > 一般公募コース > 第386号

[本文]

活動報告(一般公募コース) 第386号

台湾の若者が東北で日本の先端科学技術を学ぶ

東北多文化アカデミーからの報告

 平成29年12月17日(日)~12月26日(火)まで10日間の日程で、台北市立大同高級中学および台湾国立南投高級中学からそれぞれ7名、計14名が仙台市内を中心に活動を行いました。今回のプログラムは、東北大学の3部局(災害科学国際研究所、医学系研究科、電気通信研究所)での講義や研修、東京での講義、および宮城県仙台第一高等学校との交流プログラム、ホームステイなどの大変盛り沢山なプログラムでした。

 台湾からの冬季研修ということで、受け入れる仙台側でも寒さに備えた準備について予め連絡をしていましたが、参加者が新幹線で仙台駅に現れた時には、ダウンコートにマフラー、帽子手袋にマスクという重装備の悲痛な面持ちでした。しかし、日を追うに連れて参加者も仙台の寒さに慣れ、むしろそれを楽しんでいるようにも見えました。

 今回のプログラムは台湾と日本に共通する自然災害である地震を「災害科学」のメインテーマに据えたプログラムでした。東北大学災害科学研究所での講義を皮切りに、ホームステイのバディが在籍する宮城県仙台第一高等学校の学生とのワーク・ショップ、被災地訪問などを通じて、現代における自然災害とそこからの復興について深く考察する一週間となりました。

写真1
南三陸町旧災害防災庁舎前でのレクチャー
写真2
南三陸町モアイ像の前で

 その他、医学系研究科でのコミュニケーションと脳に関する講義、その後のスキルスラボでの体験、電気通信研究所でのスピーカーづくりなど、何れの活動にも参加者は常に意欲的に前向きに取り組んでいました。各講義の後での質疑も活発で、講義を担当してくださった先生方は例外なくその積極性に驚嘆していました。

写真3
東北大学医学部スキルスラボ実習
写真4
東北大学医学部メガバンク見学

写真5
東北大学電気通信研究所無音室での実習

 プログラムの後半は、仙台第一高等学校との交流プログラムでした。今回は参加者全員が一人ずつ一高生の家庭にホームステイをし、3日間は各家庭から一高に通いました。最初は少しぎこちなかった学生たちでしたが、みるみる打ち解けていきました。

 仙台一高では各学校紹介、そして一高生の1、2年生すべてが参加するポスター発表会に、英語のポスターで参加しました。当初、英語ゆえに聞き手が少ないのではないか、という懸念がありましたが、さくらサイエンスの参加者のポスターの前はいつも盛況で、時間が足りないほどでした。ホームステイのバディや科学部の学生と取り組んだ科学オリンピックの課題も、前のめりになって取り組む姿が印象的でした。

写真6
仙台一高学校公開での学校紹介の様子
写真7
仙台一高学校公開でのポスター発表の様子

 参加者の学生からは、「どの講義も興味深かったが、もし可能なら、研究室訪問や大学院生などに質問する時間が欲しかった」「津波の爪痕を実際に見たことは、深い学びに繋がった」「自分が実際にやってみたり、手で作ったりすることが、印象深い活動になった」、などのコメントが寄せられました。また、一高のポスター、ホームステイ、バディとの時間、英語との格闘なども、忘れられない日本の思い出になったようです。

 今後も今回の交流の成果を活かし、プログラムを続けていきたいと考えています。

平成29年度 活動報告