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活動報告(一般公募コース) 第355号

アジアのリーダ都市をめざす福岡市における大学の研究力を伝える

福岡アジア都市研究所からの報告

 当研究所が在福岡中国総領事館の紹介により、中国科学技術部農村科学技術司がコーディネートした中国陝西省の高校生訪問団一行16名(含引率者)を、1月21日~28日の日程で福岡に招へいしました。

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福岡市役所庁議室で表敬訪問
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中国総領事による日中交流史のレクチャ

 福岡には数多くの大学が立地しており、新エネルギー、材料、バイオ及び先端医療等の分野において注目すべき研究成果を上げています。また、福岡では長年にわたり中国やアジアから多くの留学生も受けて入れており、卒業した彼たちが現在各々の研究開発分野で活躍しています。

 今回の研修ツアーは、中国の高校生たちに日本の大学の進んだ研究や教育を学んでもらうと同時に、中国人留学生たちの活躍ぶりを直に見聞きすることを通して、日本への理解を深め、日本留学へのモチベーションの向上につなげることを目標に掲げています。

 最初に訪問した久留米大学(23日)では、学長表敬を行い、先端癌治療研究センター所長から「がん治療研究最前線」の動向について講義を受けました。また、久留米大学病院高度救命救急センターに常駐するドクターヘリをも観覧し、生徒たちが日本の先端医療体制に直に触れることができました。

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がん治療の未来に質問が集中
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救急医療に役立つドクターヘリ見学

 翌日の福岡工業大学(24日)では、半導体技術研究所・先端測量研究センターを訪問し、中国人教授からナノ技術研究の実情や3D画像形成及び用途について詳しくご紹介をいただきました。午後には大学付属高校を訪れ、数学と英語の授業を傍聴し、3年生の生徒たちと英語による意見交換を行いました。

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高校図書室の中国文学作品集に驚き
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日中高校生活の比較談義

 九州大学(25日)では、水素エネルギー国際研究センターを訪問し、中国人教授から「水素エネルギー時代を迎える」と題するレクチャーを受けました。その後水素エネルギー実験室を見学し、水素自動車の走行も見物できました。

 西日本工業大学(26日)では、デザイン学部を訪問し、グラフィックデザインを学ぶ教室で、生徒たちが画像編集を体験し、VRを使ってショベルカーの操作も体験しました。

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卒業研究であるVRを装着して、ショベルカーの操作を体験

 また、高校生たちに日本の文化や日本社会の仕組みに対する認識と理解を深めてもらうために、北九州環境ミュージアム(公害克服の歴史)、福岡市民防災センター(防災意識と防災スキルの向上)、太宰府天満宮(日本の受験文化)、農産物直販店「伊都菜彩」(都市と農村の新しい交流形態)といった施設にも案内しました。中国ではこのような体験に全く接する機会のなかった生徒たちは、大いに興奮して反応していました。

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日本の公害克服の歴史を真剣に学ぶ
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市民防災センターで消火訓練に参加

 修了式(27日)当日、九州大学留学センターの中国人教授から「大学の国際化」という題目で日本留学の魅力に関するご講義があり、それを聞いて熱心に質問する生徒たちの姿に感心しました。

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学校は違うけど、みんな仲良くなって歓送会で熱唱

 わずか1週間程度の短い滞在だったが、終了報告アンケートには、ほとんどの生徒が「留学生」として日本を再訪したい、または研究者として来日したいと答えています。

平成30年度 活動報告