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活動報告(一般公募コース) 第352号

インドネシアの大学生と教員がナノカーボン合成法と生物電気化学測定法を習得

佐賀大学大学院工学系研究科 冨永研究室からの報告

 2018年1月16日から1月25日の10日間、インドネシア・カリマンタン工科大学の教員であるYunita Triana先生、学部4年生 Shaimah Rinda Sariさん、ならびにインドネシア・スラバヤ工科大学の学部4年生 Sandra Sopianさんの3名を招へいしました。研修プログラムとしてのナノカーボン合成法とそれを用いた生物電気化学測定技術の修得、体験プログラムとしての学生との交流、明治初期における日本史ならびに熊本地震からの復旧と地震に対する日本の取組の理解を目的として、科学技術研修コースプログラムを実施しました。

<研修プログラム>

 カーボンナノチューブ複合電極の作製法、ナノカーボン修飾機能化電極作製法の修得に加えて、それらの機能化電極を用いた酵素反応の生物電気化学的測定法を修得して頂きました。また、共同研究先であるスラバヤ工科大学のSandra Sopianさんには、ナノカーボン修飾フェルト電極を用いた微生物燃料電池の作製とその評価技術についても習得して頂きました。研修を手伝って頂いた日本人学生にとっては、実験操作を英語で説明するための良い経験になったと思います。

 Shaimah Rinda SariさんとSandra Sopianさんには、母国大学での研究紹介と本研修で得られた実験結果について、各20分程度の英語プレゼンをして頂きました。Yunita Triana先生には、本人の研究紹介を40分間程度、英語でプレゼンして頂きました。日本人の学部生・大学院生からも、英語で10分程度で各自の研究を紹介してもらいました。

写真1
留学生と日本人大学院生との測定データの議論
写真2
カーボンナノチューブ複合電極の作製
写真3
真剣な眼差し

<体験プログラム>

 週末には熊本まで足を伸ばしました。熊本地震で被害を受けた修復中の熊本城や市街地を訪ねて、日本の家屋等の地震対策が施されていることを実感して頂きました。水前寺成趣園での日本庭園に大変興味を持たれたようです。水前寺成趣園で試飲した抹茶は、かなり苦く感じたようでした。

 佐賀の理解を深めて頂くために、大隈重信記念館と生家、佐賀城本丸歴史館を訪ねて、佐賀市と日本の歴史との関わりについて学んで頂きました。大隈重信の生家では、ガイドさんのご親切によって通常は入れない二階にも案内して頂き、良い記念になったようですし、日本の昔の家屋や暮らしの様子が良く理解できたようでした。佐賀のバイオマス産業都市への取組ついても理解してもらいました。

写真4
大隈重信記念館
写真5
大隈重信の生家

<日本人大学院生の感想>

 本プログラムを通して、メインでサポートをしてもらった大学院生からの感想です。

Tさん:最初はちゃんとお世話できるのか不安でした。一緒に実験したり、ご飯を食べてるうちにその不安はなくなり、海外の方と一緒に何かをやるというのに楽しさを感じました。10日間という短い期間でしたが、私にとってもいい経験になりました。

Oさん:本プログラムでは、私と同じ「泥の電池」を研究しているインドネシアの学生を担当しました。施設見学や観光などを通して、日本とインドネシアの経済情勢や文化の違いを知り、国際交流の場として貴重な時間でした。研究においては、各自の研究室が持つ技術やノウハウの共有により、研究のさらなる進展が期待されました。また、実験結果に対してお互いに考えを出し合い、議論することで新たな知見を得ることができました。本プログラムを通して語学力の向上はもちろんのこと、研究内容のより深い理解につながったことが自分にとって特に大きな成果でした。

<最後に>

 帰国前日に修了証書の授与式を執り行いました。送別会は、「たこ焼き」パーティーを行いました。具材を購入して、協力しあって和気あいあいとすてきな一時でした。インドネシアでもたこ焼きはあるらしく、タコのかわりにいろんな食材を入れるとのことでした。

 カリマンタン工科大学は、スラバヤ工科大学とバンドン大学をマザーユニバーシティとして4年前に設立された大学で、今回初めて卒業生を送り出すそうです。今後の学術協定などについて話しを進めることをYunita Triana先生と合意しました。今後の学生・学術交流の発展に繋がるものと確信しています。

 最後に、本プログラムを実施するにあたり、ご協力いただきました本学の事務職員の皆様ならびに多大な貢献をしていただいた本学の学生皆さんに心から感謝いたします。また、ご支援をいただきましたさくらサイエンスプランに深く感謝いたします。

写真6
修了証書授与式のあとで
写真7
たこ焼きパーティー

平成30年度 活動報告