2017年度 活動レポート 第315号:熊本大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第315号

インドの優秀な大学生が熊本で最先端科学研究を体験する

熊本大学からの報告

熊本大学では、2017年1月28日から2017年2月4日の日程で、本学の学術協定校であるアルバ工科大学(インド)からの学生9名と引率の先生1名を招へいしてプログラムを実施しました。対象学生は工学部所属(機械工学科、土木工学科、電気工学科、情報工学科)の学部学生と大学院生で成績が上位9名までの学生です。

1月28日

福岡空港に到着後、貸切バスで熊本市内のホテルに移動しました。夕方ホテルに到着後、翌日の内容(集合時間、見学施設、時間スケジュール)についての説明後、各人は部屋で長旅の疲れを取りました。

1月29日

午前中は先進マグネシウム国際研究センターで「熊大マグネシウム」の説明を受け、その関連の実験室を見学しました。午後は申請者の鳥居(機械システム工学科、教授)が「熊本大学、再生可能エネルギーに関する研究、ナノ粒子を用いた先端冷却手法に関する研究」について紹介を行いました。

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先進マグネシウム国際研究センターで説明の様子

1月31日

午前中は、機械システム工学科の中西教授がバイオメカトロニクスについて講義と実験室を紹介しました。昼食後は、パルスパワー科学研究所の外本教授による講義を受けました。講義では、爆薬を用いた先端研究、特に、異質物質の接合について動画を示しながら解説しました。講義終了後、同センターの田中助教による水中衝撃波の実験が紹介されました。

写真2
中西教授の実験室の見学
写真3
水中衝撃波の実験体験
 

2月1日

10名の参加者はホテルから日立造船(長洲町)まで貸切バスで移動し、担当者より施設の説明(施設内製作中のエンジンの写真撮影禁止の注意、移動中の注意、制服の着用と防寒着の着用)を受けました。その後、施設内を見学しました。大型建造船のエンジンの製作工程を、鉄板を切断する工程から各パーツが組み立てられる工程、更に、でき上がったエンジンの性能の検査を行う場面までを担当者が英語で説明されました。

見学終了後、大学に戻って学内食堂で昼食(ベジタリアン食)をとり、昼食後、2年前に正式運転を開始した熊本市西環境工場(国内で最高発電効率を有する施設)を見学しました。まず、施設内の紹介用3Dビデオを見た後、施設内を見学しました。

写真4
日立造船施設内見学の様子
写真5
熊本市西環境工場の説明の様子
 

2月2日

午前中、滞在中の感想をパワーポイントで説明する資料作りを成果発表会会場(機械系会議室)で行い、その後発表会を現役博士後課程及び博士前期課程の学生を交えて行いました。

この段階で、残るプログラムはJST関連施設への見学(福岡県青少年科学館、福岡県久留米市)でしたので、参加者10名に修了書を授与して記念写真を撮りました。遅めの昼食をとった後、キャンパスツアーを行いながら、各施設に入って施設の説明を行いました。その後、市内に移動して、市内にある史跡を巡りました。

写真6
成果発表会の様子
写真7
キャンパスツアーの様子(中央図書館を背景に)
 

2月3日

熊本市内のホテルをチャックアウトした後、貸切バスで移動して福岡県青少年科学館を見学しました。

写真8
福岡青少年科学館の見学

2月4日

全てのプログラムを修了して、滞在期間中に体調を壊すことなく、参加者全員は 福岡空港からインドに向けて帰国しました。

写真9
修了証書を受け取り記念撮影

プログラムの本来の目的は日本の先進技術や先端科学を学び、見学し、体験することでしたが、同時に、日本の文化、風習、食事、日本語(滞在期間で片言の日本語を喋る)も学びました。

招へい大学の教員は、過去に本学のパルスパワー科学研究所で客員研究員を2年間勤めた経験がありました。この教員が今回9名の学生を引率したことで、初めて日本を訪問する学生の不安を取り除くことができたことがプログラムの成功に結びついたと思われます。

特に、気候の違い(出発地の当日の気温は約30度。福岡到着日の福岡の気温は6度)、食事の違い(ベジタリアンであることから、食料を探すことで苦労)などにも、的確に対応してくれました。