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活動報告(一般公募コース) 第312号

アジア加速器用超伝導・低温技術スクール (ASSCA)

高エネルギー加速器研究機構加速器研究施設
教授仲井浩孝さんからの報告

 現在、日本やアジアのみならず世界各国で次々と大型加速器計画が進行していますが、これらの最先端加速器において超伝導技術は必要不可欠となっています。今後、超伝導加速器の需要が拡大すると思われるアジア諸国の若手研究者や学生を対象に、2017年12月10日から12月18日までアジア加速器用超伝導・低温技術スクール(Asian School on Superconductivity and Cryogenics for Accelerators; ASSCA)を大学共同利用機関高エネルギー加速器研究機構(KEK)で開催しました。

 このスクールには、さくらサイエンスプランの支援を受け、国策として科学技術の発展に力を入れているインドから加速器関係の研究者および学生が参加しました。さくらサイエンスプランの支援を受けたのは、ニューデリーの大学共同加速器センター(Inter-University Accelerator Centre; IUAC)から講師1名および受講者3名の計4名、コルカタの可変エネルギーサイクロトロンセンター(Variable Energy Cyclotron Centre; VECC)から受講者2名、インドールのラジャラマンナ先端技術センター(Raja Ramanna Centre for Advanced Technology; RRCAT)から受講者1名で、インドからの参加者は計7名です。

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スクール参加者の集合写真
写真2
スクールの授業風景

 スクールでは、超伝導および低温技術に関する講義だけではなく、世界最先端加速器を有するKEKの充実した各種超伝導・低温冷却施設での実習を重視しました。

 12月11日から12月16日までの間は、超伝導電磁石、超伝導空洞、そして、これらの超伝導機器を冷却するための低温技術の3つの項目に関する講義と実習を行いました。実習では受講者を3つのグループに分け、各グループは2日間で1つの項目の実習を行い、6日間で3つの項目全ての実習を行いました。

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加速空洞測定の実習
写真4
温度計測の準備

 スクール会期中は昼食の提供を行いました。スクールにはインドやパキスタンからの参加者が多かったため、近くのインド料理レストランに依頼してベジタリアンおよびハラールのメニューも用意しました。

 12月16日の講義・実習の最終日の夕方には、和食ビュッフェ形式の懇親会を行いました。インド人参加者のために、懇親会にもベジタリアンメニューを用意しました。また、特に施設見学は時間割の関係で予定していませんでしたが、インド人受講者からの見学希望が多かったため、昼休みに施設見学を実施しました。

 12月17日の日曜日は、KEKからチャーターバスですみだ水族館と浅草への遠足を行いました。浅草寺ではちょうど年末の羽子板市が行われており、大変な混雑でしたが、参加者は日本の情緒を楽しんでいたようです。また、水族館も意外に好評でした。

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施設見学
写真6
浅草・雷門でのスナップ

 12月18日に、さくらサイエンスプランの支援を受けたインドからの参加者は無事帰国しました。アンケート回答を見ると、今回の来日およびスクールについては全員が大変満足し、さくらサイエンスプランへの謝意を記していました。

平成29年度 活動報告