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活動報告(一般公募コース) 第278号

タイ王国カセサート大学と信州大学との数学科交流プログラム

信州大学からの報告

 信州大学理学部数学科では、 2018年1月16日から20日の日程で、 さくらサイエンスプランの支援により、 タイ王国カセサート大学理学部数学科の学生9名 (3年生1名、 4年生5名、 院生3名) 教員1名を招へいしました。

 最大の目的は、 近年データサイエンスの道具として注目されているパーシステントホモロジーを学ぶ機会を提供することでしたが、 それと同時に、 2015年3月から行なっているカセサート大学理学部と信州大学理学部の交流事業の一環として、 信州大学の学生との様々な交流の機会を設けました。概要は以下の通りです。

<第1日目>

 成田空港に到着したのは16時ごろでしたが、 都内のホテルに到着したのは、 19時を過ぎていました。簡単なオリエンテーションの後、 浅草寺近辺を散策しました。

<第2日目>

 9時新宿発の特急あずさに乗り松本に向いました。信州大学に到着し事務手続きを行なった後、 早速、 境圭一准教授による「トポロジー入門」の講義を受講してもらいました。活発な質問や議論が行なわれ、 それによりトポロジーの基本的な考え方に対する理解が深まったようでした。

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 この日は、 浅間温泉に宿泊し、 和室の体験をしました。

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<第3日目>

 午前中は、 講義「Idea of Homology」を受講し、 パーシステントホモロジーの基礎であるホモロジーの概念について学びました。ホモロジーは抽象的な概念ですが、 積極的に講義に参加する姿勢が見られました。講師の投げかけた質問に対し、 黒板に出てきて回答する学生もいました。

 午後は、 信州大学の学生の案内により、 松本城など松本市内を見学しました。

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<第4日目>

 午前中に、 まずパーシステントホモロジーについての講義を受けた後、 計算機室に移動し、 各自が端末でパーシステントホモロジーの計算を行ないました。

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 この実習の元になったデータとプログラムは、 2016年度信州大学大学院修士課程を修了した学生が使用したものを改変したものでした。そのプログラムの更なる改良は、 カセサート大学の学生に託されました。

 昼食後にキャンパスを見学した後は、 別の資金の支援により信州大学を訪問していたカセサート大学のKatthaleeya Daowsud講師と信州大学の女性研究者2名によるワークショップが行なわれました。

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 ワークショップの後、 信州大学の学生の企画により、 「鍋パーティー」が行なわれました。会場や鍋の準備も合同で行ない、 一層親交が深まりました。

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<第5日目>

 信州の自然、特にタイと大きく異なる、 雪の積った山岳地帯の自然を体験するために、 午前中は乗鞍高原でスキーの講習を受けました。全ての参加者が雪を見るのも初めてでしたが、 2時間の講習でそれなりに滑れるようになった学生もいました。

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 午後は、 浮世絵博物館で日本の古典的な芸術作品に触れる機会を持ちました。

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 夜は、 本プログラムに関係した信州大学の学生および教員を交えた懇親会が開催されました。2017年9月にカセサート大学を訪問した信州大学の学生も参加し、 大いに盛り上りました。

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<第6日目>

 当初の計画では、 第1日目に国立科学博物館を見学する予定でしたが、 購入できた航空券が夕方に成田に着く便だったため、 国立科学博物館の見学は最終日に行ないました。

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 国立科学博物館の後、 成田空港に向い、 予定通り全員が帰国しました。

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平成29年度 活動報告