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活動報告(一般公募コース) 第277号

インドネシアの若者が熊本で災害緩和と持続可能性を学ぶ

熊本大学からの報告

 熊本大学では、平成29年11月21日から11月29日までの9日間、さくらサイエンスプランにより交流協定校であるインドネシアのスラバヤ工科大学(ITS)から学部生及び大学院生8名(専門は環境工学、災害管理)と教員2名(計10名)を迎え、プログラムを実施しました。

 本プログラムは、平成28年4月に発生した熊本地震に伴う熊本県内の災害緩和と持続可能性に焦点を当て、環境システムの研究を行いました。熊本大学のくまもと水循環・減災研究教育センターや被災地を訪問し、阿蘇地方の震災現場に現地調査に入った時の状況などを知り、彼らの母国において応用できる技術や知識を学ぶ機会を提供するものです。

写真1
健軍水源地配水ポンプ見学の様子

<11月21日>

 福岡空港に到着した後、新幹線にて熊本市へ移動し、途中熊本市街を散策しながら熊本大学まで歩きました。大学に到着後、国際担当副学長より歓迎の挨拶があり、続いてオリエンテーションを実施しました。

<11月22日>

 午前中、熊本大学の紹介に続き日本の自然生態系と持続可能エネルギーについて講義を受け、午後は熊本県天草市にある熊本大学合津マリンステーションを訪問し、有明海沿岸の環境について研修・講義を受けました。

写真2
合津マリンステーションでの研修の様子
写真7
合津マリンステーションで船での研修の様子

<11月23日>

 熊本地震により特に深刻な被害を受けた熊本県上益城郡益城町への実地見学を行い、実際に現場を訪問して、震災のメカニズムと復興について深く学ぶことができました。

写真3
益城町地震断層線見学の様子

<11月24日>

 大学で火山や地熱エネルギーについて講義を受け、持続可能なエネルギー分野の研究を日本がどのように奨励しているかを学びました。その後、熊本地震を被災しながらも救援活動に携わった留学生と交流し、自然災害時に日本がどのように外国人を支援するのかを学びました。

写真4
学生との会話の様子

<11月25日、26日>

 日本最大級のカルデラを有する阿蘇山を見学し、地震で楼門が倒壊した阿蘇神社や八丁原地熱発電所、京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設を見学し、同施設で研究されている災害対策について学びました。

写真5
八丁原地熱発電所見学の様子

<11月27日>

 熊本大学に戻り、くまもと水循環・減災研究教育センターで講義と研究室訪問にて、水災害について学び、母国の工業汚染についてディスカッションを行いました。

 午後からは、熊本市の最大地下水ポンプを訪問し、熊本の地下水システムと熊本地震での対応について学びました。その後、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクールに採択されている熊本県立第二高等学校を訪問し、高校生と英語での研修や異文化コミュニケーションについて語りました。

写真6
くまもと水循環・減災研究教育センター研究室訪問の様子

<11月28日>

 熊本地震による甚大な被害を受けた熊本城を見学し、熊本大学の日本人学生や現在熊本大学で留学中のインドネシア人学生と日本での生活や日本の大学活動についてディスカッションを行いました。

<11月29日>

 全員無事に帰国しました。

 「さくらサイエンスプラン」と熊本大学のご支援により大変貴重な体験をさせていただきましたことに心より感謝致します。

平成29年度 活動報告