さくらサイエンスプランHOME > 活動報告 > 平成29年度 > 一般公募コース > 第227号

[本文]

活動報告(一般公募コース) 第227号

ミャンマーとの協働によるインフラストラクチャー人材の育成

愛媛大学国際連携推進機構からの報告

 愛媛大学国際連携推進機構では、2017年12月4日~12月13日の日程で、ミャンマー連邦共和国のミャンマー海事大学から8名とタンリン工科大学から2名の大学生等、計10名を招へいし、交流プログラムを実施しました。全員工学部に所属し、造船、港湾土木、河川・海岸工学、海洋電子工学、土木工学等を専門としている学生です。

写真2
安全衛生教育の様子

 本学では、近い将来、東南アジアの開発途上国におけるインフラストラクチャー人材の育成のための「都市・防災・農産漁村・保健医療」の4項目に特化した国際地域協働型の「未来インフラ共創プログラム」を開発する予定です。これは、医療を含めた科学技術分野と社会科学分野の学際的なプログラムで、都市(都市計画・エネルギー・情報基盤)・防災(都市防災・沿岸防災・防災情報)・農山漁村(環境保全・地域開発・食品工学)・保健医療(感染症予防・周産期医療・小児循環器医療・地域医療)の各分野において、本学の先端的イノベーティブな研究を体験し、持続可能な社会構築のための知識・視点も考える内容となっています。

 今回のさくらサイエンスのプログラムでは、ミャンマーにおける都市・防災・農山漁村・環境等の諸問題に対してミャンマー人学生自らが課題を設定し、その課題解決策を提示するPBL(Problem-Based Learning)を実施しました。この目的は、「自然環境、社会文化、経済の持続的発展と融和した未来可能性を拡げるインフラストラクチャー人材の育成」であり、学生は3つのグループに分かれて、上記のテーマに関して、PBLを行いました。3つのグループには、日本人学生をTAとして各1~2名配置し、グループ学習の補助と、彼ら自らもミャンマー人学生と協働し、課題の設定から解決策の提案までを行いました。

写真1
オリエンテーションの様子
プログラム 実施場所
1日目 到着
1日目 到着
1日目 到着
オリエンテーション1
松山市
2日目 オリエンテーション2
歓迎会
安全衛生講習
学内施設等視察
本学
3日目 工学部でグループごとのPBL 本学
4日目 工学部でグループごとのPBL 本学
5日目 工学部でグループごとのPBL
結果のまとめと発表準備
本学
6日目 社会共創学部生と異文化交流 松山市
7日目 松山市内の観光施設視察 松山市
8日目 プログラム成果発表会、修了式及び送別会 本学
9日目 松山市出発
10日目 出国

 1日目と2日目にオリエンテーションを行い、2日目は、歓迎会、特別講義(安全衛生講習)の受講と、学内の施設を視察しました。3日目以降は工学部でPBLを行いました。具体的には、3日目に担当教員によるPBLガイダンスを行い、各グループが調査し課題を設定しました。

写真3
写真4

工学部でのPBLの様子

 4日目は、各グループで、ミャンマー人学生と日本人学生がディスカッションを通して、設定した課題に対する解決策を模索しました。5日目は、各グループが調査した結果をまとめて、発表資料を作成しました。なお、3~5日目の要所で、担当教員が各グループの作業状況を確認し、助言を行いました。

 6日目、7日目には、愛媛大学社会共創学部の学部生らと松山市内の観光施設視察を通して、異文化交流を行いました。

写真5
異文化交流の様子
写真6
工松山市内視察の様子

 8日目の成果発表会では、各グループが①ミャンマーにおける自然災害対策、②ミャンマーの農山漁村地域の開発方法、③ミャンマーの工業地域で発生する環境汚染の低減策、の各テーマで発表しました。

写真7
成果発表会の様子
写真8
修了式での集合写真

 送別会には、工学部での室内実験にメンターとして協力してくださった理工学研究科の大学院生や、市内視察に同行した社会共創学部生が別れを惜しみました。ミャンマーの伝統衣装を身にまとい、歌と舞踊で会場を沸かせ、日本人学生も流行のダンスや「東京音頭2020」を踊り、友好を深めました。

写真9
送別会の様子
写真10
送別会での集合写真

 本プログラムの実施によって、ミャンマー人学生たちは初めての来日が叶い、かつ愛媛大学でのプログラムに参加することができました。この経験は、学生にとっては大きな励みとなったと思われます。10名のうち2名は、愛媛大学大学院への進学を希望しており、今後のより広範な分野プログラム実施と交流の発展が期待されます。

平成29年度 活動報告