2017年度 活動レポート 第34号:大阪工業大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第34号

国際PBLプログラム~自律移動ロボットプログラムの設計と実装

大阪工業大学からの報告

大阪工業大学情報科学部は、さくらサイエンスプログラムのご支援のもと、本学の協定校であるタイ、タマサート大学シリントーン国際工学部(SIIT)から教員1名、学生10人を招へいし、2017年6月12日から17日までの6日間、国際交流プログラムを実施しました。

本学情報科学部とSIITは、毎年本プログラムを協同実施しています。プログラムは、両大学の学生からなるチームを複数結成し、共通の課題に取り組むPBL(Project-Based Learning)の形式で行われ、参加学生は英語でコミュニケーションを取りながら協働で作業を進めます。

今年度のプログラムのテーマは「リアルワールドゲームプログラミング」で、参加学生は動制御とバンパーセンサの使用が可能な移動車体と、PC(カメラ内蔵)を組み合わせてPK試合を行うための、キッカーおよびキーパーの役割を果たすロボット制御プログラムを開発しました。

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開発作業の様子①
写真2
開発作業の様子②

初日にまず、開会式、および全体の流れやロボットの基本動作についての確認等が行われました。その後、グループ分けが行われ、SIITから2人、本学から2~3人からなる5グループが編成され、グループごとに作業を開始しました。途中、簡易的なPKを行う練習試合を行い、開発の進捗を確認しました。

開発作業に加えて、6月15にはエクスカーションが実施され、参加学生は大阪市立科学館、および今年4月より開学の本学梅田キャンパスを訪問し、科学技術について学ぶとともに、両大学学生の交流を深めました。

写真3
エクスカーション(本学梅田キャンパス)

そして、最終日にはリーグ戦が行われ、1位から5位までの順位が付けられました。その後の閉会式では、各グループによるプレゼンテーションがあり、それぞれの画像処理と移動制御アルゴリズムについての発表がありました。

写真4
閉会式

また、参加学生の英語によるスピーチが行われ、各自プログラムの感想や今後の抱負などを発表しました。

参加学生からは、作業を計画通り進めることが難しかったとの声がある一方で、全体の評価は高く、困難がありつつも貴重な体験と達成の喜びが得られるプログラムとなりました。