2016年度 活動レポート 第402号:横浜国立大学

2016年度活動レポート(一般公募コース)第402号

日本の大学生活を体験し、最先端科学技術に触れる

横浜国立大学からの報告

平成29年1月25日~2月1日、横浜国立大学国際戦略推進機構は、さくらサイエンスプログラムの支援により、本学と大学間協定を結んでいる新モンゴル工業大学と同系列の高等学校である、新モンゴル学校(モンゴル国)から、高校生10人と教員1名を受け入れました。

これは、同校の優秀な学生を招き、本学の教員による特別講義の聴講、実験施設などの見学、日本の歴史や文化に触れるプログラムを通して、我が国の大学生活を体験し、最先端科学技術に触れることを目的として実施したものです。

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オリエンテーションの様子

第1日目は、ホテルから地下鉄を利用して大学まで来ました。モンゴルではほとんど電車に乗ることはないので、生徒たちはとても楽しみにしていました。また、ICカードを見るのが初めてという生徒は、このカードの中はどういう仕組みになっているのかと、とても興味深そうに眺めていました。

8日間の研修期間、横浜国立大学内では特別講義、実験設備等の見学、モンゴルからの先輩留学生との交流などを行いました。

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中村文彦教授による特別講義
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勝地弘教授による風洞実験見学の様子

先輩留学生からは、日本に来るまでの勉強方法や、日本に来てからの生活のことなどを話してもらいました。質問もたくさん出て、将来、再来日を希望する生徒が期待されます。また、学食も今回の大学生活体験のうちのひとつでした。毎日、いろいろなメニューを試していましたが、特にカツカレーがとても人気があったようです。

週末は先端技術を学ぶため、先端技術館@TEPIA、日本科学未来館、はまぎんこども宇宙科学館、三菱みなとみらい技術館を視察しました。

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技術館等では、実際に最新技術に触れたり体験したりしました

技術館では、ICカードの情報を読み取る機械があり、カードの利用履歴が出てきたときにはとても驚いていました。それぞれ訪問先では実際に技術に触れることができて、将来は医者、技術者、科学者、建築家、宇宙科学者など、それぞれ夢を持っている生徒たちは、「幅広い分野の先端技術に触れることができ、とても参考になった」と感想を述べていました。

最終日には研修発表会を行いました。生徒たちは今回の研修で学んだことなどをグループごとに話し合ってテーマを自由に決めてまとめ、日本語で発表しました。

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発表会の様子

到着日からわずか一週間ほどでしたが、日本語が驚くほど上達していました。また、発表会では全員がモンゴルの民族衣装デールを纏い、会場はとても華やかでした。最後には伝統楽器馬頭琴の演奏をしてくれました。

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修了式にて

短い滞在でしたが、日本の大学生活を体験し、日本文化や最先端技術に触れたことは有意義であったと感想が述べられました。全員、日本は初めてでしたが、日本が好きになったとか、また日本で勉強したいという声も聞かれました。

本プログラムに協力してくださった多くの方々へ感謝の言葉を述べて、帰国の途につきました。