さくらサイエンスプランHOME > 活動報告 > 平成28年度> 一般公募コース > 第365号

[本文]

活動報告(一般公募コース) 第365号

広島・長春の友好関係発展をめざす長春理工大学生との科学技術交流

ひろしま国際センターからの報告

 (公財)ひろしま国際センターは、さくらサイエンスプランの支援を得て、2017年2月19日~28日、10日間の日程で、中国吉林省の長春理工大学の学生14名と引率教員1名を招へいしました。

写真1
2日目-1:開講式。ひろしま国際センタースタッフとともに記念写真

 2万7千人もの学生の中から選抜された招へい者たちは、材料工学や環境工学等の分野の成績優秀者で、日本の科学技術を支える研究機関や教育現場の視察や、学生交流を熱心にかつ精力的に行いました。

<1日目>

 大連空港から広島空港に午後1時過ぎに無事到着し、宿泊研修施設のひろしま国際プラザ(東広島市)に入りました。

<2日目>

(1) オリエンテーション、開講式
 ひろしま国際プラザで開講式等を行いました。

(2) 日本語体験
 当センターの日本語講師の指導で、日本で10日間過ごすための日本語を学習しました。

(3) 国立研究開発法人産業技術総合研究所中国センター
 ひろしま国際プラザに隣接するこの研究所では、木質系などのバイオマスを活用して機能性化学品を製造する研究をしています。研究内容の説明の後、施設を視察しました。

写真2
2日目-2:産業技術総合研究所でバイオマスの実験装置を視察.

(4) 東広島市・西条酒蔵通り
 西条は日本有数の酒の生産地です。なまこ壁や土蔵造りの酒蔵群などの町並みを散策するとともに、酒蔵見学室で酒造りの様子を、DVDで学習しました。

(5) 日本文化体験
 ひろしま国際プラザでいけばな(華道)を体験しました。

<3日目>

(1) サタケ株式会社
 東広島市に本社を置く世界的な食品加工機メーカーの同社を訪問し、開発技術などの説明を受け、穀物加工の研究開発施設「クリスタルラボラトリー」等を視察しました。

写真3
3日目-1:サタケ㈱のクリスタルラボラトリー内の多用途搬送システムを視察.

(2) 三島食品株式会社
 9割近くのカテゴリーシェアを持つふりかけ「ゆかり」を生産する同社(広島市)を訪問し、事業展開などの説明を受け生産ラインを視察しました。

(3) 日本文化体験
 ひろしま国際プラザで浴衣の着付けを体験しました。

写真4
3日目-2:日本文化体験/浴衣の着付け

<4日目>

 広島大学工学研究科を訪問し、各研究室の研究内容を視察しました。その後、同大学の留学環境について説明を受けました。夕方からは、中国人留学生との情報交換の後、全国でも珍しい同大学の天文台を視察しました。

写真5
4日目-1:広島大学の巨大試験水槽を視察
写真6
4日目-2:広島大学の天文台を視察.

<5日目>

 前日に続いて広島大学を訪問し、理学研究科や放射光科学研究センターを視察しました。その後、同大学のサークルの学生の指導でけん玉に挑戦した後、日本人学生と交流を行いました。

写真7
5日目:広島大学で日本人学生と交流

<6日目>

(1) マツダミュージアム
 自動車メーカーマツダ㈱の歴史や環境への取組みなどの説明を受け、組立ラインを視察しました。

(2) お好み焼き体験
 お好みソースメーカーサンフーズ㈱で、広島名物お好み焼きを調理体験しました。

写真8
6日目-1:広島名物お好み焼きづくり体験

(3) 広島平和記念公園
 平和記念資料館、慰霊碑、原爆の子の像、原爆ドーム、爆心地を視察し、戦争の悲惨さと平和の尊さを学びました。

写真9
6日目-2:広島平和記念公園/原爆の子の像に,全員で手作りした折り紙アートを捧げた

<7日目>

日本三景の一つで世界遺産でもある宮島を訪問し、厳島神社の拝観のほか、名物のもみじ饅頭作りを体験しました。また、広島最終日のこの日、修了証書授与式を行いました。

<8日目>

 京都市に移動し、「京都大学博物館」、「京都伝統産業ふれあい館」、「清水寺」を視察しました。

<9日目>

 「島津製作所創業者記念資料館」の視察の後、神戸市の理化学研究所を訪問し、スーパーコンピューター「京」を視察しました。

写真10
9日目:神戸市でスーパーコンピューター「京」を視察

<10日目>

 関西国際空港を午後3時過ぎの飛行機で出発し、大連空港に無事帰国しました。

 招へい者全員から「非常に満足」というアンケート回答をいただきました。初めて来日した彼らにとって、視察や交流を通じて見聞きし、体験した日本の研究・教育環境や日本文化などは、両国の交流拡大と友好関係構築の意識づけに固く結びついたものと確信しています。  

 今回の受け入れにご支援をいただいたJSTの関係者の皆様に感謝申し上げますとともに、今後ともこうした機会をアジアの多くの青年たちが体験できるよう、さくらサイエンスプランに期待しています。

平成28年度 活動報告