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活動報告(一般公募コース) 第358号

グリーン・テクノロジープロジェクトについて学ぶ

日本大学工学部建築学科からの報告

 日本大学工学部建築学科では、さくらサイエンスプランの支援を受け、2017年2月20日~2月26日の日程でインドネシアのバクリー大学土木工学科大学生9名と引率教員2名の計11名を受け入れました。

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日本大学工学部の正門前にて(到着日の午後、20日)

 日本大学工学部では、再生可能エネルギーだけで快適な住環境の形成を可能とする研究(「ロハスの家」プロジェクト http://www.ce.nihon-u.ac.jp/contents/lohas_com/)を行っています。

 「ロハスの家」は、再生可能な建材のみを材料としているばかりではなく、生活に必要なエネルギーをグリーン・テクノロジーにより自給自足し、生活用水の機能維持も可能としています。

 今回の交流プログラムでは、インドネシア・バークリー大学の学生に、このプロジェクトについて学んでもらい、本分野における優秀な研究者を育成することを目的としました。

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テンセグリティーの模型作りに挑戦

 2月21日午前、日本大学工学部機械工学科の伊藤耕祐准教授により、地中熱利用を可能にする住宅基礎の免震基礎への応用についての研究発表が行われました。

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伊藤耕祐先生(機械工学科)による研究発表
 

 日本大学工学部キャンパス内に構築されている、エネルギーを自給し、自然環境との共生に関する実物実験施設「ロハス1号・2号・3号」を通して、グリーン・テクノロジーへの理解を深めました。インドネシアの自然環境における潜在エネルギーについて議論しました。

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実験住宅のロハス3号にて

 また同日の午後には、日本大学工学部工学研究所の環境保全・共生共同研究センターを訪問しました。

 日本大学工学部機械工学科の仙頭紀明准教授から、地震防災のメカニズムを解明する研究について説明を受け、最大積載荷重7トンの最新の振動台で、実際の地震による揺れを体験しました。鋼板より組立てた質点系の模型制作のワークショップを通して、模型の固有周期を算出した値を、振動台で確認しました。

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仙頭紀明先生(土木工学科)による研究説明

 22日午前は、日本大学工学部土木工学科の中野和典教授から、自然の浄化機能を生かした水再生装置の開発的研究について説明を受けました。

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中野和典先生(土木工学科)による研究の説明

 日本大学工学部キャンパス内に構築された「ロハスの花壇」を通して、グリーン・テクノロジーへの理解を深めることができました。また、インドネシアの自然環境における自然の浄化機能利用可能性について議論しました。

 午後には、産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所を訪問しました。大規模な太陽光発電の実証フィールドにおいて、軽量安価な太陽光発電モジュール等により、大幅なコストダウンを実現する、革新的技術の研究開発の説明を受けました。製品開発の現場見学を通じて、エネルギー分野における高い技術力を参観することができました。

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福島再生可能エネルギー研究所(FREA)にて太陽光の実証フィールドを参観しながら説明を受ける

 23日は、日本大学工学部建築学科のガン・ブンタラ教授による遺伝的アルゴリズムを用いたテンセグリティー構造の形態創生について、研究発表が行われました。木材と紐によるテンセグリティー構造の形態創生ワークショップを実施しました。

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ガン・ブンタラ先生(建築学科)による研究発表

 24日には、常磐共同火力勿来発電所(いわき市)の見学を行いました。石炭をガス化し、従来型石炭に比べ更なる高効率化を目的とした発電システムの説明を受け、エネルギー分野における高い技術を学びました。

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常磐共同火力勿来発電所にてガス化石炭による発電プロセスを観察しながら説明を受ける

 25日は、東京ガス(株)「がすてなーに」の科学館と、日本科学未来館を訪問しました。日本の最先端の科学技術の見学を通して、未来のロボット技術の研究開発への興味を持たせることができました。

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東京ガス(株)「がすてなーに」の科学館にて
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日本科学未来館にて

 日本の滞在期間中には、本大学への進学を希望し、大学院の情報を収集する学生が数名いました。今後、より一層の本大学の国際交流体制の整備が求められていることを実感しました。

平成28年度 活動報告