2016年度 活動レポート 第356号:鹿児島大学

2016年度活動レポート(一般公募コース)第356号

鹿児島の自然と災害から環境保全を学ぶ

鹿児島大学教授 鈴木英治さんからの報告

鹿児島大学では平成29年3月5日~11日に、鹿児島の自然と災害の体験から環境保全を学んでもらうために、インドネシアのアンダラス大学、ボゴール農科大学、バンドン工科大学とマレーシアのサバ大学の学生・大学院生10名を招へいしました。

3月5日(日)はあいにくの雨でしたが無事に鹿児島空港に到着し、鹿児島大学の国際交流会館に宿泊しました。夜は鹿児島大学にいる留学生を中心として、歓迎会が開かれました。

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国際交流会館での歓迎会で挨拶する濱田先生

3月6日(月)は、郡元キャンパスで環境問題に関する講義を受けました。日本の文化習慣の紹介(畝田谷)、水銀の環境問題(富安)、国立公園の管理(星野)、鹿児島の自然と環境(鈴木)の授業を受け、合間に食堂で食事を摂ったり、学内の博物館などの施設を見学したりしました。

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日本の文化についてのグループディスカッション

3月7日(火)には、桜島の自然災害について真木先生の講義を受けた後、大学のバスに乗り込み、フェリーで15分のところにある桜島の見学に行きました。マレーシアには火山がなく、インドネシアでも身近に火山を見る機会は少ないので、桜島の火山を直接見たことは、とても印象的だったようです。

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桜島黒神の噴火で埋没した鳥居の前で

3月8日(水)~9日(木)には、水俣、出水、霧島を見学しました。 まず鹿児島中央駅から九州新幹線で新水俣に向かいます。

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新幹線の車内
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霧島えびの高原。雪に感動

水俣病総合研究センターを訪問し、山元先生に水俣病について説明してもらいました。毛髪中に含まれる水銀の測定を実際に行い、被験者の学生の毛には水銀が少なくホッとしました。水銀汚染はインドネシアなどでも起きており、学生にも関心の深い問題でした。

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水銀濃度を調べるため毛を切り取る。

午後には、水俣市の隣の出水市に移動し、毎年1万羽以上集まるツルの集団を見学しました。その後出水に残る武家屋敷群を見学し、日本の伝統建築や兜などにも触れ、出水に宿泊しました。

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出水市のツル観測所でツルを観察。

3月9日(木)には、まず鶴田ダムを訪れて、鹿児島県内最大の河川で大水害を引き起こした、川内川の治水事業を見学しました。ダムの中にも監視用の通路があり、常にモリタリングされている状況を実際に見ることができました。

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鶴田ダム内部の監視用通路を見学

午後には国立公園の管理状況を見るために霧島に登りましたが、寒い日が続いていたために雪が降り、熱帯から来た学生だけなので、人生初めての雪に大喜びして、鹿児島市に戻りました。

3月10日(金)には、鹿児島市内で明治の産業革命として世界遺産に指定された、仙厳園を見学に行きました。明治維新当時の反射炉跡などを見学しましたが、山の上の霧島と違って暖かく、早咲きの桜も咲いていました。

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仙厳園の桜の下で

また鹿児島市立科学館も見学し、一般向けに科学技術をどのように展示するかについて勉強しました。夜には大学内でさよならパーティを開き、修了証書を授与し、名残を惜しみました

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さよならパーティ

なおより詳しい報告は、以下の鹿児島大のホームページにあります。 http://www.gic.kagoshima-u.ac.jp/sakura/Index.html