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活動報告(一般公募コース) 第348号

無機溶射皮膜へのレーザテクスチャリング処理による高機能皮膜開発

長岡技術科学大学からの報告

 長岡技術科学大学では、マレーシア国民大学より1名を招へいして2月20日から3月12日までの間に共同研究活動を実施しました。

 マレーシア国民大学とは国際共同研究を進め、無機材料の溶射皮膜のごく表面のみに、皮膜に貫通割れを起こさず凹凸パターンなどのテクスチャーを形成する「レーザテクスチャリング処理技術」の開発に成功しています。

 この国際共同研究を更に推進するために、マレーシアでは実践することのできない、最先端のピコ秒パルスレーザを活用したレーザテクスチャリング処理を行うことで、無機材料の溶射皮膜のテクスチャーの最適化を検討しました。

 共同研究機関の協力を得て、ピコ秒パルスレーザを活用したレーザテクスチャリング処理を実施し、表面のミクロパターンの形成と加工条件との関係を検討しました。

写真2
レーザテクスチャリング処理

 当初想定していた加工条件の影響とは異なる結果が得られるなど、今後の研究推進に有益な知見が得られました。

 また、摩耗特性試験および腐食特性試験を実施し、テクスチャリング処理が皮膜の基本的性質にどのような影響を与えるかを調査しました。

写真3
摩耗特性試験の実施
写真6
腐食特性試験の実施風景

 さらに、参加者の希望もあり、当初予定していなかった走査型プローブ顕微鏡による微細構造観察も実施するなど、最先端の設備を活用した共同研究を推進することができました。

写真1
表面特性の走査型プローブ顕微鏡観察

 また、終了時には成果報告とそのディスカッションも行い、活発な討論が交わされました。

 滞在期間中に、共同研究活動のみならず、日本人学生や本学留学生との交流も積極的に行われました。

写真4
日本人学生・留学生との交流

 本学の食堂で提供されているハラール食を試食し、イスラム教の留学生にも食事等の面で配慮されていることに対し、感心しているようでした。

 学生との交流会では、お互いの興味や文化など、様々な点について英語での会話でコミュニケーションをとっており、日本人学生にとっても大変良い刺激となりました。

 滞在期間は21日間と短期間では有りましたが、濃密な実験と討論が行われ、参加者は大変満足しているようでした。帰国後の共同研究活動についても打ち合わせが行われ、今後も共同研究を進めていくため、交流をより活発にしたいとの思いがより強くなりました。

写真5
修了証の授与

平成28年度 活動報告