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活動報告(一般公募コース) 第319号

電力エネルギー・高電圧分野における技術研修と視察

宮崎大学からの報告

 宮崎大学では、「ミャンマーの優秀な学生を対象にした、電力エネルギー・高電圧分野における技術研修と視察」をテーマに、ミャンマー連邦共和国の工学系大学の学生8名と教員3名を、平成28年11月3日~12日の10日間で招へいし、ミャンマーの経済発展に不可欠なエネルギーインフラ、特に電力インフラを支える高電圧技術と太陽光発電設備技術を中心に研修を行いました。

写真1
太陽光パネルの発電量に及ぼす影の影響を実習で学習しました。

 修了時には全員にJSTと宮崎大学(学長署名)が発行した2種類の修了証を手渡しました。

<宮崎大学の学生・研究者との交流>
 学長、工学部長、農学工学総合研究科長、宮崎県工業技術センター長を表敬訪問し、自己紹介、歓談、記念品の交換などを行いました。さらに、さくらパダウ科学技術シンポジウムに参加し、宮崎大学工学部の留学生受入制度、教育研究内容、宮崎での留学生活などに関する意見交換を行いました。

写真2
宮崎大学長を表敬訪問しました。

 研修中は、チューターの学生と一緒に毎日の移動、食事、研修終了後のショッピングなどを楽しみ、お互いの国の生活習慣や食べ物、大学の話など、いろいろな交流を身振り手振りも交えながら行いました。

<先端技術の実験実習や施設見学>
 日本科学未来館を訪問し、様々な展示物やメッセージに興味を持ちました。宮崎大学では、集光型太陽光発電設備やビームダウン式太陽集熱施設といった大型施設の視察を行い、再生可能エネルギー利用に関する先端科学技術研究の一端に触れました。

写真3
3Dプリンタで製作した製品を自分の目で観察しました。
写真4
太陽光シミュレータを使った太陽電池セルの特性試験を実習で体験しました。

 また、工学部電力研究室と電力システム研究室を訪問し、電力・高電圧に関する研究内容の説明を受けたり、電力・高電圧に関する装置の操作や、簡単なデモ実験を体験したりしました。

 さらに、工学部ものづくり教育実践センターを訪問し、教員や学生の教育研究を支援する現場を知るとともに、ガラス細工の実演を見学しました。

 宮崎県工業技術センターを訪問し、太陽光発電パネルの故障診断技術に関わる、最新の実験装置を用いた模擬実験を行いました。

写真5
太陽光発電パネルの故障診断方法を実習で体験しました。

 最後に、尼崎市にある音羽電機工業(株)雷テクノロジーセンターを訪問し、避雷器やその試験設備の見学、および雷の歴史などを学習しました。

写真6
企業視察では避雷・感電防止器具の紹介や使い方を教えてもらいました。

 これらの実験実習や施設見学はいずれもとても新鮮に映ったようで、熱心に説明を聞き、とても活発な意見交換が行われました。

<国際ワークショップへの参加や特別講演の聴講>
 高電圧に関する国際ワークショップ、および高電圧・放電に関する日韓合同シンポジウム(IWHV2016&JK2016)に参加し、全て英語による講演発表を聴講したり、参加者と意見交換したりしました。我が国や世界における、電力・高電圧・放電分野の最新の研究動向を知ることができました。

写真7
特別講演や国際ワークショップに参加しました。

 また、人工衛星における高電圧技術、および再生可能エネルギーに関する国際動向や、我が国の取り組みに関する特別講演を聴講しました。

 研修生は、ワークショップでの講演発表内容や特別講演の内容に非常に興味を持ち、講師と活発な意見交換をしました。

<日本文化や伝統芸能の体験>
 高千穂郷で農泊をし、それぞれの分宿農家で郷土料理のもてなしを受けたり、夜遅くまで歓談したりして、日本の農村部における生活を体験しました。「自分の故郷にいるみたいだった」と感想を教えてくれた研修生もいました。

写真8
宿泊した農家で、神楽で使う笛を教えてもらいました。
写真9
着物の着付けを体験しました。

 さらに、夜神楽を見学したり、勾玉つくりを体験したり、神社で絵馬の奉納を体験したり、日本の伝統芸能や文化に触れることができました。

 世界遺産である奈良公園周辺を散策し、日本庭園、東大寺大仏殿の見学などを通じて、日本の仏教文化の学習もしました。また、裏千家のお師匠さんのお宅を訪問し、着物の着付け、茶道などの体験をしました。

写真10
研修生とチューター学生の集合写真。

平成28年度 活動報告