さくらサイエンスプランHOME > 活動報告 > 公募計画コース > 第169号

[本文]

活動報告(公募計画コース) 第169号

タイ・カセサート大学大学院生との共同研究プロジェクト

北九州工業高等専門学校からの報告

 平成28年10月16日~11月5日にかけて、タイ・カセサート大学から大学院生を招へいして共同研究プロジェクトを行いました。


ウェルカムセッションでの校長挨拶

ウェルカムセッションでの記念写真(同日来校のガジャマダ大学・キングモンクット大学学生と)

 今回の共同研究プロジェクトでは、招へい学生が太陽電池に関する研究をカセサート大学で行っていることから、北九州高専でも行っている同様の研究内容について、英語で学生同士のディスカッションや意見交換を行うことを通して、幅広い視野を持ち、研究内容に関する更なる興味・関心を育むことを目的としました。

 また、北九州市は、環境モデル都市として様々な活動を行っており、その関係施設も多数存在しています。太陽電池の研究とエコ、環境というキーワードは密接に関係しているため、関係施設の見学、技術や取組を知ることで、招へい学生の今後の研究推進のモチベーションに繋がることはもちろんのこと、日本の環境分野への関心も高まることが期待できます。

 10月17日から11月4日にかけて、「銀ビスマステルルナノ粒子を用いた薄膜太陽電池の構築」のテーマで実験を行いました。

 本校で実施している色素増感太陽電池の作製法をベースに、酸化チタンナノ粒子電極上に、活性層として銀ビスマステル複合体を形成させ、ヨウ素系電解質溶液と対極に白金電極を用いて電池を構築しました。

 本テーマのポイントとして、銀ビスマステルル複合体を酸化チタンナノ粒子電極に吸着させることであり、予め作成した粒子を酸化チタンと混合する方法、金属イオン溶液に交互浸漬し基板上で複合体を形成する方法等、種々の条件で複合体電極基板を調製しました。


金属イオン溶液の調製

作成した酸化チタン電極の確認

 いくつかの条件で作成した基板を用いた場合、太陽電池として作用することが確認できました。


太陽電池特性の評価

 10月19日、21日には、北九州地域の近隣企業の工場見学、および、環境ミュージアム・スマートコミュニティ―の見学を行いました。


環境ミュージアム・スマートコミュニティ見学

 工場見学では、トヨタ自動車九州、TOTOミュージアム、北九州モノレール車両基地を訪問し、日本企業の最新技術に触れることができました。


TOTOミュージアムでの記念撮影

北九州モノレール整備工場見学

 特にスマートコミュニティ―・北九州モノレール車両基地では、低炭素社会実現のための環境技術や、車両の整備・点検技術の高さ、運輸管理体制等について非常に高い関心を寄せていました。

 修了証書授与では、北九州高専塚本校長から修了証書が授与され、本プログラム修了にあたり、来校されたカセサート大学大学院生に向けてお話しをいただきました。


修了証書授与での記念写真

 招へい学生は、毎日熱心に実験・研究に取り組んでくれました。その研究への姿勢は本校の本科生、専攻科生に大いに刺激になったようでした。帰国した後も共同で研究を進めて行く予定です。


本校本科生への研究説明

 他にも本校の学生と食事に行ったり、お互いの言葉を教え合ったりたくさんの文化的な交流もでき、学生同士の友情も深められたようでした。

 双方にとってとてもいい経験になったと思います。また招へい学生は、お菓子や特にお好み焼きを大変気に入ったようで、今後機会あれば、また日本を訪れてくれるような感触でした。

 最後に、この様な貴重な機会を与えて頂いたさくらサイエンスプランの関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

※学生の感想

 I would like to thank you for SAKURA fund supports and everything to give me. I have new experience a lot and also I had an opportunity to visit companies about the Innovation and technology in Japan such as TOTO museum, TOYOTA motor Kyushu factory, Monorail train. And I have collaboration research about synthesis materials for use in solar cell that provides opportunity experience in conducting research in better deal which support by a group of Dr. Kazuya Yamamoto at National Institute of Technology, Kitakyushu College. He has advice and helps me everything while I was in Japan. I have new friends from many countries at this college. They are very good friends. Some time I have learned Japanese language and we talk about culture in Japan with friends. I think this is a great program exchange for Asia students. Once again, it’s really appreciated. Thank you so much for your support.

活動報告