2016年度 活動レポート 第71号:リモート・センシング技術センター

2016年度活動レポート(一般公募コース)第71号

衛星リモート・センシング解析技術を習得するプログラム

リモート・センシング技術センターからの報告

一般財団法人リモート・センシング技術センター(RESTEC)では、10月18日~10月27日の日程で、昨年に引き続きカンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、台湾から、また本年新たにブルネイ・ダルサラームとシンガポールを加え、10カ国15名の国家機関で働く、農業分野の若手職員を招へいし、衛星リモート・センシング(人工衛星に専用の測定器を載せ、地球を観測すること)に関する専門分野の実習を行いました。

本プログラムは、日本のリモート・センシング技術の一翼を担っているRESTECの強みを発揮し、産・官・学・地域連携で構築しているネットワークを活用した科学技術交流を行うことで、優秀な招へい者のスキルアップをはかること、また、地元鳩山町、埼玉県比企郡そして日本に興味を持ってもらうことを目的としています。

具体的には、東京電機大学でのリモート・センシング講座、RESTECでのリモート・センシング解析実習のほか、日本文化・産業現場等での視察として、鳩山町に有る茶室において、鳩山町長、当財団理事長を交えたお茶会および交流会、地元の世界文化遺産である手漉き和紙の紙漉き体験といった異文化交流を実施しました。

東京電機大学でのリモート・センシング講座
RESTEC本社でのリモート・センシング解析実習

鳩山町にて
お茶室でのお茶会
鳩山町町長との交流会

埼玉県ときがわ町での手漉き和紙体験

プログラム終了時のアンケート結果から、招へい者が宇宙技術を用いた農業統計情報の作成技術を習得すると共に、日本への再訪を希望していることが、明らかになりました。

JAXAつくば宇宙センター見学
JAXA地球観測センター見学

日本科学未来館見学
理事長から修了証書授与

この様な招へい者の声をRESTEC全体が共有し、さらなるプログラムの充実をはかり、アジアのリモート・センシング技術の発展、人材育成に寄与して参ります。

さくらサイエンスプログラムの多大なるご支援を賜りましたこと、また関係各位のご理解、ご協力に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

招へい者の声

Good comprehensive exposure to Japanese culture, technology and commitment to innovation. Able to give idea on how to help own country in terms of applying remote sensing technology. (Brunei Darussalam)

Lecture provided by RESTEC expert added another new learnings and knowledge for me as well as to other participants.
Lastly, this will be the experience that I think will be kept in my mind forever. I hope their will be a next time for this kind of training. Although I plan to visit Japan together with my wife and kids so that they will see how discipline, courteous and good the Japanese people are. (Republic of the Philippines)

It's a very interesting experience and I've learnt a lot about how one can make use of satellite data. (Republic of Singapore)

フェアウェルパーティー