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活動報告(公募計画コース) 第60号

中央アジアの科学技術人材・アントレプレナー(起業家)育成

一般財団法人 武田計測先端知財団からの報告

 武田計測先端知財団は、2016年7月26日より8月3日の日程でウズベキスタンの大学生、大学院生、若手アントレプレナー11名を招へいし、科学技術開発に基づくイノベーション創生の体験学習を行いました。

 ウズベキスタンは天然資源に依存する産業構造から脱却するため、技術開発やイノベーションを推進しており、日本の先端科学技術やイノベーションに強い関心をもっています。今回の招へいでは、ウズベキスタンの若者に、ITを利用したロボットやハードデバイス、システムからコミックやアニメのようなソフト商品までの製品開発を体験させることにより、日本の科学技術研究とイノベーションについての理解を深め、アジアにおける高度科学技術人材・アントレプレナー育成に寄与することを目的としました。

 7月27日、東北大学の情報ナノシステム分野の桑野研究室を訪問し、民間企業と共同開発しているドライブレコーダーを利用した交通インフラの劣化診断技術開発について学びました。


東北大学桑野博喜教授とともに

 ウズベキスタンは二重内陸国(周りを内陸国で囲まれた国)で人々は海洋についての知識がほとんどありません。7月28日は、船の科学館を訪問し、海洋技術と排他的経済水域の重要性について学びました。同日、科学技術未来館を訪問し、電子情報技術を利用したロボットやアンドロイドを見学しました。


船の科学館「宗谷」の前にて

科学未来館にて

 7月29日は、東京大学大規模集積システム設計教育研究センター(VDEC)を訪問し、電子情報技術の基幹技術である集積回路システムの設計について学びました。また、東大産学連携本部では、アントレプレナー道場と称する起業家教育プログラムについて学び、学生と交流しました。


VDECにて

東京大学アントレプレナー道場での交流

 東大発ベンチャーであるAgICは市販のプリンターを用いて電気回路を紙やフィルムに印刷する技術を商品化しています。7月29日午後、AgICを訪問して、清水信哉社長より電気回路印刷技術の開発経緯、様々な分野への応用可能性について話を聞きました。


AgIC清水社長とともに

 8月1日は、柏の葉オープン・イノベーション・ラボ(KOIL)を訪問し、東大、千葉大、民間企業との産学連携によるイノベーション推進活動を見学しました。また、筑波大学鈴木健嗣教授からは筑波大学が開発している介護ロボットについて、nextEDGE Technology社の坂本堪亮社長からは同社が開発中の身振り手振りによるPCコントロール技術aeroTAPについて学びました。また、ウエアラブル携帯端末等を開発した入鹿山剛堂氏と研究開発について議論しました。


KOIL会議室にて筑波大学鈴木健嗣教授とともに

 8月2日はデジタルハリウッド大学(DHU)を訪問し、杉山知之学長にソフト産業における人材開発の重要性について話を伺いました。また、同大学発のアントレプレナーである石山貴広氏(株式会社シロク代表)からグロースハックビジネス(製品やサービスを利用するユーザー動向データを解析し、マーケティングの課題を瞬時に解析し応用するビジネス)について、エルファン・ヤルマイマイト氏(東京芸大大学院)からはウイグル族の伝統を伝えていくためのアニメ開発について説明を受けました。


DHUにて杉山学長とともに

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