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活動報告(公募計画コース) 第50号

アジアの環境問題解決を加速する技術開発のための国際共同研究

九州工業大学大学院准教授 前田憲成さんからの報告

 2016年7月17日~8月6日の21日間、さくらサイエンスの支援を受けて、マレーシアプトラ大学から大学院生1名、マレーシアのスルタンイドリス教育大学から大学院生1名、合計2名を招へいし、共同研究活動を実施しました。


招へい者2名の写真

 この活動の目的は、本学大学院生命体工学研究科内に設置されている、次世代シーケンサーやリアルタイムPCRなどの先端機器を、この国際共同研究活動に活用し、先端技術の伝授を行うと共に、研究技術開発に必要な基礎データの収集を加速することでした。

 マレーシアプトラ大学からの招へい者は、水素生産に関わる偽遺伝子の機能解明に向けて、次世代シーケンサーとリアルタイムPCRを活用して研究を進めました。スルタンイドリス教育大学からの招へい者は、環境中から分離したクロレラ(微細藻類)の窒素飢餓条件における遺伝子発現変化を明らかにするため、次世代シーケンサーとリアルタイムPCRを活用しました。

 7月17日の来日後、はじめに電車・バスの乗り方、北九州市内のホテルから本学研究科への行き方、およびイスラム教徒向けの食事処を説明しました。

 7月18日に研究活動を開始しました。18日の午前中に研究室メンバー間で自己紹介を行うと共に、筆者から本プログラムの趣旨などを説明しました。同日の午後は、研究室内および他の研究室の見学などを行い、本学研究科にある先端機器の説明を行いました。


前田憲成准教授による本活動の趣旨説明

 7月19日~8月4日にかけては、各サンプルからのRNA抽出、そのRNAの電気泳動によるクォリティチェック、分光光度計を用いた濃度測定などを行い、そのRNAを用いて、リアルタイムPCRおよび次世代シーケンサーを用いて解析を行い、得られたデータを纏めました。


電気泳動を行っている様子


リアルタイムPCRを使っている様子

次世代シーケンサーMiSeqを操作している様子

 8月5日の午前中には、招へい者2名の成果活動報告を行い、得られたデータに対するディスカッションを行いました。また、午後からは研究科長からの修了書授与と送別会を行い、この3週間の活動を締めました。そして2人は、8月6日に無事に帰国しました。


マレーシアプトラ大学からの招へい者による活動報告

スルタンイドリス教育大学からの招へい者による活動報告


修了書授与後に撮影した研究科長、招へい者、プログラム主担当者の集合写真


修了書授与式後に開催した送別会での様子

 本学では、現在グローバル・エンジニア・コンピテンシーという方針で、海外でも億することなく活躍できる技術者養成に力を入れています。2名の招へい者を受け入れることで、当室の日本人学生は英語での会話が不可欠となり、その機会を通してグローバルマインド開花・育成に繋がったと感じています。

 実際に、当室の4名の日本人学生が、海外での研修活動に参加したいと申し出て、日本学生支援機構のプログラムを活用させていただき、現在派遣中です。また、2名の招へい者も、同プログラムでの再来日(現在申請中)を希望していて、継続的に共同研究が進むものと期待しています。

 今回の交流プログラムを通じて得た掛け替えのない経験を、参加した招聘者の皆さんも、また本学の日本人学生も、様々な形で今後に活かしてほしいと切に願います。最後に、本プログラム実施の機会を与えて下さったJSTの皆様、そして本プログラムの実施を支えて下さった本学のスタッフの皆さんに深く感謝申し上げます。


マイクロプレートリーダーを操作している様子

活動報告