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活動報告(公募計画コース) 第270号

日本留学をめざすマレーシアの学生が熊本で日本を体験
熊本大学からの報告

 マラヤ大学(マレーシア)の予備教育センター日本留学特別コースの学生(8名)と教員(2名)はさくらサイエンスプランにより、3月7日に来日しました。対象学生は翌年4月に日本国内の国立大学に入学する予定のマレーシア国費留学予備学生です。

 到着した翌日(3月8日)の午前中に参加者は、講義を受けました。講義では、機械システム工学科の教員が「日本の先端モノづくり」について紹介しました。昼食後のキャンパスツアーでは、五高記念館、図書館を見学しました。その後、パルスパワー科学研究所の爆発実験施設(日本の大学で唯一の総合的な爆発実験施設)では、担当者によって施設の説明を受け、実験施設を見学しました。翌日午前中は、工学部研究資料館(国の重要文化財。日本機械学会から機械遺産に指定)を見学後、本田技研熊本製作所(日本で最大の自動二輪の生産拠点)を訪問しました。

衝撃実験に関する講義風景
衝撃実験に関する講義風景
先端講義風景
先端講義風景

 3月10日午前中は工学部で行われている先端研究の紹介を行い、午後は大学の概要や、大学に入学した後の留学生の生活などについて、国際課の職員が資料を使って説明を行いました。参加者は1年後に希望する国立大学に入学するために、日本語や各科目をマレーシアで学んでいますが、日本の高校生がどの程度学習し大学に入学しているかは知りません。そこで、直接、日本の高校生に会うことで、日本への留学を促進させることを企画しました。

大学説明会
大学説明会
大学周辺散策
大学周辺散策

 3月11日午前中、熊本県立第二高等学校を訪問しました。この高校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に採択されていて、講義以外に、学生が考えた研究テーマについて研究活動を行っています。高校生たちは英語でその成果内容を参加者に説明し、同時にそれに対して参加者は日本語で質問を行うことで、相互理解を深めることを目指しました。参加者は高校生との交流によって、マレーシアで学んだ日本語能力や各教科への学習レベルを認識すると同時に、学習意欲が更に深まったようでした。

高校生との研究討論会
高校生との研究討論会

 高校生との交流後、大学へ戻り、10名の参加者は教員の研究室で毎週行っている研究討論会に加わりました。博士後期課程の留学生や博士前期課程の日本人学生の研究成果が紹介され、参加者は自由に討論に加わり、大学への入学への動機付けが深まったようでした。

 翌日は、大学近辺の名所を熊本市コンベンション協会のボランティアガイドと一緒に散策しました。昼食後、熊本大学国際交流会館(留学生宿舎)内で、日本文化体験として、着付けを行いました。初体験であったこともあり、着物に大満足の様子でした。その後、参加者に修了書を授与して記念撮影を行いました。

着付けの体験
着付けの体験

 帰国前日は福岡県青少年科学館を見学しました。展示物を見ながら科学技術を学ぶだけでなく、体験しながら科学技術を学ぶことができる点で、参加者は科学技術を楽しみながら科学技術への関心が深まったようでした。

福岡県青少年科学館を見学
福岡県青少年科学館を見学

 プログラムの本来の目的は日本の先進技術や先端科学を学び、研究室、実験場、工場を見学し、体験することを目的としていますが、同時に、日本を知ることも意識しました。そこで来日前から、参加者全員の食事(ハラル食)やお祈り等について意見交換を行いながら、滞在中の生活について配慮しました。食事に関しては、安心して食事ができるお店を紹介したり、お祈りの時間と場所を毎日確保することも心掛けました。

HONDAの工場見学
HONDAの工場見学
帰国前の最後の食事
帰国前の最後の食事

 帰国前に参加者と食事をとり、日本での滞在について感想などを聞いた際には、1年後にマレーシア政府派遣で日本の国立大学に入学して学ぶことへの夢を語ってくれました。全てのプログラムを修了して、滞在期間中に体調を壊すことなく、参加者全員は福岡空港からマレーシアに向けて帰国しました。

修了証書授与
修了証書授与

活動報告