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活動報告(公募計画コース) 第215号

日中の医学交流を深めた研修プログラム

 さくらサイエンスプラン交流事業により、2016年2月23日~2月27日の5日間、中国の幅広い地域から優秀な若手医療従事者11名(医師8名、看護師2名、医学大学院教員1名)を招き、先端的医療関連施設訪問を通して、日本の優れた医学・医療分野に対する理解を深め、日本での研究活動への関心を促すことを目的に研修プログラムを実施しました。

 テルモメディカルプラネックスでは、最先端のトレーニング設備を見学しました。精緻な血管モデルを用いたカテーテル実験や在宅介護研修用の模擬住宅を視察し、安全性・信頼性を高めるための医療研修プログラムを体験することができました。


救急車の見学

テルモメディカルプラネックス参観

 静岡がんセンターでは、陽子線による先端的がん治療への取り組みについて理解を深め、緩和ケア病棟では患者と家族を中心としたがんケアについて学びました。


陽子線治療施設の見学

緩和ケア病棟の見学

 25日午前中は、安達勇先生(日中医学協会副会長、静岡がんセンター参与)による講義を聴講しました。(テーマ:日本の医療保険制度について)日本の医療保険制度の変遷、保険制度のシステム、日中の人口推移の比較、高齢化社会に向けての問題点等について学びました。日本の国民皆保険制度の優れた点と課題について理解を深めました。


安達勇先生(日中医学協会副会長・静岡がんセンター参与)による講義

 また、同日午後は、米鴻斌先生(薬剤師)による講義を聴講しました。(テーマ:日本の薬剤師の役割について)日本の医薬分業の現状、処方薬とOTC薬品の流通、保険調剤薬局について学び、薬剤師の役割について新たな認識を持ち、また日本の優れた医薬品流通機能についても認識を深めました。講義を受けた後、実際の保険調剤薬局を視察しました。

 26日午前中は、国立国際医療研究センターを参観しました。国際感染症センター長の重要感染症対策における国際協力・医療の連携についての講演後、感染症病棟、薬剤部、救命救急センターを見学しました。国際水準の高度な専門医療について学びました。

 同日午後は、順天堂大学医学部附属順天堂医院を参観しました。学校法人順天堂理事長の小川秀興先生(兼日中医学協会理事長)を表敬訪問し、日中両国の医学交流の重要性について共通認識を深めました。その後、放射線科、腎臓内科を参観し、専門家との交流を通じて日本の最先端の医療技術と医療サービスについて学びました。


順天堂医院にて

 今回のプログラムにおいて、日本の医療の現状を学ぶ講義や医療研修プログラムの体験、医療機関の参観を通して、日本の医療・医学全般について幅広く理解を深めることができました。医療従事者11名より、先進的で、安全で、質の高い日本の医療技術と医療サービスについて更に関心が高まり、今後研究者や研修生として再来日を希望するという声が寄せられました。

活動報告