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活動報告(公募計画コース) 第238号

北京林業大学大学院生への「木造建築物の材料と工法の理解」の研修
東京大学大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 木材物理学研究室(旧生物材料物理学研究室)からの報告

東京大学大学院農学生命科学研究科

 平成 28 年 3 月 1 日(火)~3 月 7 日(月)、東京大学大学院 農学生命科学研究科 生物材料科学専攻では、北京林業大学材料科学技術学院から大学院生 6 名、教員 1 名、計 7 名を迎えて日本の先進 的な「木造建築物の材料と工法の理解」に関するプログラムによる短期研修を行いました。

 このプログラムは、東京大学大学院農学生命科学研究科生物材料科学専攻に属する 2 つの研究室、 すなわち、木材物理学研究室が主催し、木質材料学研究室が協力して、日本の先進的な木造建築に 関して、その材料である木材・木質材料、それらの加工、居住環境、木質構造に関して特徴的かつ魅 力的な講義を行い、それらの聴講を通して理解を深めていただきました。

 加えて、木材及び木造住 宅に関連する公的研究所や企業の研究所、材料製造企業の工場などの視察を含めて、日本の木造建 築物に関する知見を深める研修を行いました。

 このプログラムを通して、招聘した人たちが将来、 中国における建築材料としての木材利用の推進と木造住宅工法の性能向上に貢献していただけるこ とを期待しました。また中国と日本の研究交流、東京大学の大学院への入学を促す基盤づくり、関 係づくりを行うことを目的に実施しました。

 3 月 2 日(水)と 3 月 3 日(木)には、東京大学大学院農学生命科学研究科の丹下健研究科長を表 敬訪問(写真1)した後、東京大学農学部内において、木材・木質材料、木材加工・木材乾燥、建築 環境・省エネルギー、木質構造に関する講義(写真2)を受講し、質疑応答により理解を深めまし た。また東京大学の関連研究施設やキャンパス視察(写真3)を行いました。

写真1 研修初日、東京大学大学院農 学生命科学研究科丹下健研究科長表 敬訪問後の記念撮影
写真1 研修初日、東京大学大学院農学生命科学研究科 丹下健研究科長 表敬訪問後の記念撮影

写真2 建築環境の受講風景
写真2 建築環境の受講風景
写真3 東大キャンパス見学(東大正門前にて)
写真3 東大キャンパス見学(東大正門前にて)

 3 月 4 日(金)~6 日(日)は、座学を離れて、茨城県のつくば市の研究学園都市にある、優良住 宅部品認定の試験他を実施する(財)ベターリビングつくば建築試験研究センター(写真4)、木造 住宅を生産販売する住友林業(株)筑波研究所(写真5)、木材の総合的研究を行う国立研究開発法 人森林総合研究所(写真6)など、材料・住宅関連研究所の視察を行いました。

写真4 床衝撃音試験棟見学(ベターリビング)
写真4 床衝撃音試験棟見学(ベターリビング)
写真5 住友林業(株)筑波研究所視察
写真5 住友林業(株)筑波研究所視察

写真6 森林総合研究所内の国産材を使 った木造実験住宅視察
写真6 森林総合研究所内の国産材を使った木造実験住宅視察

 また、建築解体材などをリサイクル資源として建築材料であるパーティクルボードを生産する工 場(東京ボード工業株式会社)を視察(写真7)しました。また、銘木から得られる工芸的価値のある 突板(ツキイタ)を用いて住宅の内装仕上げ材などを生産する北三株式会社の展示場を視察(写真 8)しました。

 さらに木質パネル工法による木造住宅を生産販売するミサワホーム(株)の分譲住宅 などを視察(写真9)して、日本の先進的な木材利用と木造住宅に関する理解を深めました。

写真7 木材資源をリサイクルして建築 材料(パーティクルボード)を作る工場 視察(東京ボード工業(株))
写真7 木材資源をリサイクルして建築材料(パーティクルボード)を作る工場視察(東京ボード工業(株))
写真8 木質系分譲住宅の視察(ミサワホーム(株))
写真8 木質系分譲住宅の視察(ミサワホーム(株))

写真9 銘木の突板を使った内装材など を製造する北三(株)の展示場視察
写真9 銘木の突板を使った内装材などを製造する北三(株)の展示場視察

 3 月 7 日(月)の最終日は、本プログラムの主担当者から修了証とさくらサイエンスのバッジが授与され(写真10)、7 日間の短期学術交流プログラムが無事終了しました。短期間のプログラムで はありましたが、日本の最新木造建築物の材料と工法について密度が濃い研修を行うことができま した。

写真10 研修最終日、修了証と さくらサイエンスバッジを授与
写真10 研修最終日、修了証とさくらサイエンスバッジを授与

 この研修が中国でのこれからの木造建築の発展に寄与できること、今後の日本と中国の科学 技術交流の礎となることを実感できました。

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