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活動報告(公募計画コース) 第216号

国科学技術大学の学生達に日本の先端技術を普及
キャセイ・トライテック株式会社からの報告

キャセイ・トライテック株式会社

 キャセイ・トライテック株式会社では、さくらサイエンスプランによる支援を受け、2016年1月27日から2月5日までの期間、中国科学技術大学の大学院生5名、大学生5名、および引率教員1名を日本に招き、M2M(Machine to Machine)技術を中心とした日本の先端技術の普及活動を行いました。

 今回の活動は、先端技術企業の見学、大学研究所、科学技術館の見学、および文化体験の3つから構成されるものでした。

 10日間の日程において、キャセイ・トライテック株式会社、株式会社シンクロン、アサヒ飲料株式会社 富士山工場、日産自動車株式会社 追浜工場等の企業を見学しました。

<企業・大学見学>
 1月28日午前、キャセイ・トライテック株式会社を見学しました。中原隆志社長はM2M技術の基本的な内容、会社の概要、およびM2M技術領域の業務状況について詳しい説明を行うとともに、会社の通信モジュール、ルーター等の製品のデモを実施しました。社長からの説明を受けたのち、学生達からは積極的な質問が行われ、中原社長との交流を通し、M2M技術に対する理解と認識を深めました。

活動の様子1
シンクロン社の若い技術者との交流
活動の様子2
キャセイ・トライテック株式会社 中原隆志社長による会社説明

 1月28日午後、一行は株式会社シンクロンを見学しました。シンクロン社はスマートフォンの防汚膜等を製造しているメーカーです。成田正哉社長は歓迎の辞を述べたあと、中国技術部部長である姜友松博士より会社の全般的な概要や実験室の紹介がありました。シンクロン社の若い技術者達との交流を通して、学生達は日本の科学者の仕事に対する真面目で真摯な態度に触れ、見習うべき点が多々あると称賛の声を上げていました。

1月29日は電気通信大学を見学しました。
午前中は湯素華教授と策力木格教授による「情報化社会を読み解く基本技術」の講座を受講したのち、実験室を見学し、実験室で研究をする海外留学生たちと交流を深めました。

活動の様子3
活動の様子4

 同日午後は電気通信大学ワイヤレスコミュニケーション研究所を見学しました。ワイヤレスコミュニケーション研究所はM2M技術の実際の運用と実行可能性の評価を行う研究所です。尾崎研三所長は自ら学生達に学術報告を行うだけでなく、尾崎所長の共同研究者である法政大学渡边嘉二郎名誉教授も招き、老人介護施設におけるM2M技術の実用例を詳しく紹介してくださいました。介護施設における最新鋭のセンサーベルトのデモのあとは、学生達の質問に対し、詳しく熱心に説明をしてくださいました。

 2月1日、アサヒ飲料株式会社 富士山工場を訪れました。工場の製造ラインを見学したのち、当工場の人気商品や新商品を味わいました。飲料水の製造過程を目にする段階で、アサヒ飲料の環境保全の取組みや再生資源利用における数々の発明を見聞きした学生達は、自分たちもここで学んだことを広めていこうと決意を新たにしました。

活動の様子5
アサヒ飲料株式会社 富士山工場の訪問
活動の様子6
株式会社シンクロンでの会社説明

 2月2日は日産自動車株式会社の追浜工場を見学しました。出荷を待つばかりの多くの自動車が埠頭にきれいに並んでいる光景、緊張で張り詰めた雰囲気の自動化された製造ライン、新開発した自動車に対する過酷で厳しいテスト、これらを目の当たりにした学生達は、世界一流の工場の生産プロセスと管理体系に、新しい発見と驚愕を覚え、多くの事を学ぶことができました。

 2月3日、一行は東京都庁、早稲田大学、ソニーショールームを見学しました。早稲田大学では、国際部の江正殷部長と沈向琮先生の歓迎を受け、学校紹介とキャンパス見学を通じて、学生達は日本の著名な私立大学に対し一層の理解を深めました。学生達が今後日本の大学に進学および研究をしたいという意向を受け、江部長は日本の留学制度や申請方法に対し詳しい説明をしてくださり、今回の交流プログラムに参加した優秀な学生達が、今後日本で学習や研究をする際の下準備をしてくださいました。

活動の様子7
日産自動車株式会社追浜工場の見学
活動の様子8


<文化体験>
 文化とは無形の存在であり、見ることも触ることもできません。同時に文化とは有形の存在でもあり、文化の視線を感じ取り、文化を直感すれば、あらゆるところで文化の存在を見ることができ、あらゆるところで文化が自分達に与える影響を感じ取ることができます。

 今回の交流プログラムでは、中国科学技術大学の学生達は緻密さと人間工学に支えられた日本の先進技術を学びましたが、それと同時に日本行きのJAL便に搭乗したその瞬間から、日本文化の魅力にもすっかり心を奪われてしまいました。

 日本滞在中、一行は都庁、浅草、築地市場、富士山本宮浅間大社などを訪れました。また、現代的な地下鉄や快適な乗り合いバスに乗り、日本の政治、宗教、生活など色々なことを理解することができました。また日本の庶民と触れ合うことにより、勤勉で、思いやりがあり、善良で、やさしい日本人の性格を感じ取ることができました。さらに日本の食文化を体験することにより、真冬に氷の入ったドリンクを飲んだり、水道水を直接飲んだりすることにも親しむことができました。ゴミ1つないきれいな町並みや、ゴミ、資源の分別収集の成功例も直接見ることができました。


<まとめ>
 今回のプログラムを通して、学生達はあらゆる事を実際に目で見て、耳で聞き、足で歩き、心で感じ取りました。日本企業の見学を通し、日本企業が技術革新において弛まない模索を続けていることを理解し、社員が仕事に対し真剣に取り組んでいる姿を見ることにより、なぜ日本企業が長期に渡り旺盛な生命力を保持しているのか、その理由が理解できました。

 日本の科学技術研究機関の訪問を通し、日本の先端科学が人類の未来の生活に深い影響を与えている様子を見て、日本の大学の管理体系と技術研究者の最新の研究成果を理解することができました。日本文化の体験を通し、日本人の弛みない強靭な精神を理解できました。

活動の様子9
活動の様子10

 今回の交流プログラムの成功は、JSTの多大なる御援助、訪問企業、訪問機関の多大なる御協力、さらに在日の中国科学技術大学校友会の心温まる御支援によるものです。

 交流プログラムに御尽力頂いた各研究機関、各企業、各個人の皆様に心から感謝いたします。大変ありがとうございました。

  • 株式会社シンクロン
  • アサヒ飲料株式会社 富士山工場
  • 日産自動車株式会社 追浜工場
  • 電気通信大学
  • 早稲田大学
  • 日本科学未来館
  • 東京都庁
  • 在日中国科学技術大学校友会

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