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活動報告(公募計画コース) 第199号

原子力のしくみについて学ぶため中国科学院から来日
静岡大学学術院理学領域 大矢さんからの報告

静岡大学学術院理学領域

 科学技術振興機構(JST)のさくらサイエンスプランを活用し、アジアの学生に対してグローバルな課題である地球環境問題について理解を深めるとともに、その一つの解決手法である原子力発電のしくみについて学習する教育プログラムを構築し、2015年8月23日〜9月12日まで中国科学院等離子体物理研究所及び西南物理研究員から学生9名、教員2名を招聘し、「エネルギー環境問題と原子力・放射線安全」をテーマとして実施しました。

 滞在期間中はキャンパスツアーを行った後に、講義・実習と静岡県内外の施設見学を組み合わせたプログラムを実施しました。講義および放射線計測実習用の英語テキストを作成し、放射線の遮へい、β線の特性、半導体検出器による核種の同定と定量、コバルト60照射装置を用いた大線量測定手法について理解を深められるようにした。また、放射線計測のみならず、プラズマ物理実習や核融合科学研究所訪問など、エネルギー問題を克服できる新技術をも網羅するプログラムを実施することができました。学生が持参した実験試料を用いた分析実験を精力的に実施しました。


放射能計測実習の様子

放射能計測実習の様子


日本科学未来館にて

未来館にて


静岡新聞社・静岡放送訪問(テレビスタジオでの集合写真)

核融合科学研究所の訪問

 さらに環境問題について学習するために、風力発電、浄水技術や富士山にも注目し、幅広い視点で地球環境問題を考えられる人材育成に努めました。


富士山にて

 3週間という短い期間ではあったが、充実した教育を展開することができた。実習のレポート作成まで指導し、放射線についてあまり十分な知識を有していない学生も最後までレポートが作成できたため、学生の満足度も高かった。

 最終週には日本原子力学会(静岡大学にて開催)で研究内容をポスター発表し、来日学生1名が若手賞を受賞することもできました。今後さらに放射線の知識を掘り下げていきたいという希望や、放射線を活用した分析にとても興味を持ってもらうことができました。


静岡大学伊東幸宏学長訪問時の集合写真


日本原子力学会での若手賞授賞式の様子(さくらサイエンスで来日して受賞した学生は右から4番目)

塩尻信義理学部長による修了証授与式後の集合写真

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