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活動報告(公募計画コース) 第189号

持続可能な社会と人間生活を目指した体験と学習
宮崎県立宮崎北高校SSH部サイエンス科副主任
山下亮介先生からの報告

宮崎県立宮崎北高校

 SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)第3期指定を受けている本校は、科学研究の深化とともに国際的な科学者の育成を目指して、平成28年度2月にタイ王国への海外研修を計画していた。しかしバンコク市内で発生した爆弾テロにより海外研修の中止を余儀なくされた。この海外研修の代替案として「さくらサイエンスプラン」の計画を進めた。

 今回は「持続可能な社会と人間生活を目指した、水・水産資源・環境の保全と利用に関する分野融合型科学技術交流学習」をテーマに、具体的には宮崎の水産業、農業、自然環境体験などから、環境の保全と適正な利用のための科学知識や技術を学んだ。

 高校生同士がともに体験し、課題研究発表等による交流と議論を通して、自然と環境について理解を深め、持続可能なアジアの環境社会形成に貢献する人材を育成することとした。

 2月21日から8日間にわたって、ミャンマー全国から選抜された7校10名の高校生と引率の教員1名の計11名が来日した。


宮崎北高校にて、生徒会主催の生徒歓迎会が行われました。

地元のテレビ局にインタビューを受けました。

 1日目は本校において、生徒交流や日本食の調理実習、日本語講座、そして書道や茶道などの日本伝統の文化を体験した。


日本食の調理実習をしました。

伝統的な日本文化の書道にも挑戦しました。

 2日目は宮崎大学に行き、午前中は2名の先生による特別講義を受け、環境や水質汚染に関する基礎知識、現在の技術、技術的課題などについて知るとともに、そのために何ができるかを思考した。

 午後からは環境に関する水資源、水産資源、環境保全などについて、各グループに分かれて人の入れ替えをしながらディスカッションを行う「ワールドカフェ」方式で議論と理解を深めた。


宮崎北高校で楽しく昼食のお弁当を食べました。

宮崎大学でのワールドカフェ(環境に関するグループディスカッション)の様子

 3日目は宮崎県水産試験場(小林市)を訪れ、チョウザメ養殖の研修、視察をとおして日本の養殖技術や環境保全への取り組みについて学んだ。午後からはジオパークに指定された霧島の植物植生を見学した。

 4日目は宮崎科学技術館を見学後、本校において2010年ノーベル化学賞を受賞した「鈴木-宮浦カップリング反応」の実験などを行い、また本校サイエンス科2年生が進めている科学研究の発表と意見交換をグループごとに行った。


化学実験もしました。


サイエンス科2年生の課題研究をプレゼン発表しました。

サイエンス科2年生の課題研究をプレゼン発表しました。

 5~6日目は北霧島の各農家において農村民泊を行い、1泊2日の農業体験を行った。


小林市農村民泊を終えての集合写真

 全体を通して、宮崎大学工学部Thi Thi教授はじめ、国際連携センターの伊藤先生、その他多くの方のサポートがなければこのプランの実施は不可能だった。この場を借りて感謝の気持ちを伝えたい。

 この交流を一過性のものにせずに、生徒が継続的にアジアの近隣国と交流を深める取り組みを模索したい。

活動報告