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活動報告(公募計画コース) 第181号

未来を切り拓き、未来を支える最先端材料科学技術を体感
熊本大学グローバル教育カレッジ教授 陳強さんからの報告

熊本大学

 平成27年10月4日から10月12日まで、熊本大学グローバル教育カレッジはさくらサイエンスプランの支援をうけ、ブルネイ(ダルサラーム大学)と中国(武漢理工大学、大連理工大学)より、学部学生5名と大学院生3名、教職員2名の合計10名を迎えました。

 9日間の滞在中は熊本大学教員による特別講義の聴講、最先端研究施設の見学、企業視察、熊本の歴史と文化体験、研究室訪問、参加者全員と日本人学生との英語による国際セミナーでの発表、チューター学生との交流を行いました。

 本プログラムは、一層の学生交流と学術交流を行うことを目的とし、大学間交流協定を締結している中国・大連理工大学、MOU締結手続中のブルネイ・ダルサラーム大学およびタイムスハイヤーエデュケーション社による世界トップ300大学にランクインされている中国・武漢理工大学から、優秀な若手研究者および学生を招聘した。

 先ずは、熊本大学の前身である旧制第五高等学校の象徴的存在の五高記念館を見学しました。夏目漱石をはじめとする優れた教師陣や池田勇人と佐藤栄作の二人の総理大臣をはじめとする多くの有為の人材が各界に送り出されてきた、熊本大学が世界に誇る歴史について参加者全員が終始興味深く聴講し、時折質問をしたりして、熊本大学への関心が高まったようでした。オリエンテーションはグローバル教育カレッジにおいて行い、熊本大学における教育研究の国際化への取り組みや最新留学情報を中心に紹介しました。


五高記念館にて

 続いて、熊本大学が世界をリードする優れた教育研究施設として、先進マグネシウム国際研究センター、パルスパワー科学研究所、衝撃極限環境研究実験棟、「光を操る、光で操る新しい光機能材料」実験室、ナノスケールにおける材料の物性構造評価実験室、X-EARTHセンターをそれぞれ見学し、それらの研究に関する最先端科学講義を受講しました。


工学部研究資料館にて


先進マグネシウム国際研究センターにて


光を操る、光で操る新しい光機能材料に関する講義

熊本大学「地下水環境リーダー育成」国際コース体験


パルスパワー科学を利用した新しい金属接合法や物質複合・分解技術に関する体験授業

 企業見学では、本田技研工業熊本工場を訪問し、世界最高峰の二輪車の製造過程を実体験した。日本企業の先進的な技術力や企業の総合力について多く学んだ。さらに世界農業遺産である阿蘇地域を見学することで、日本人の「草原の維持と持続的農業」に対する考えや先進的な取組みに対する理解を深めました。

 JST関連研究施設では、地域産学官共同研究拠点整備事業による支援を受けて熊本県産業技術センター内に整備した「くまもと有機薄膜技術高度化支援センター」を訪問し、最先端技術や分析機器の説明を受けながら、熊本地域で活発に推進している、JST地域イノベーション事業について理解を深めました。


JSTくまもと有機薄膜技術高度化支援センターの訪問

 最後に、若手教員および日本人の大学院生も参加して、国際交流セミナー「共同研究に向けて」を開催しました。ショートプレゼンやグループディスカッションを行うことによって、日本の若手研究者特に大学院生の国際交流に対する意識づけの良い機会となりました。


日本人学生との共同研究発表

 参加者はプログラム修了後に感想を述べました。そのなかで、日本の最先端科学技術を体感できた感動は勿論、学生との交流により直接得た日本留学に関する生情報への満足感と日本留学に対する関心の向上、熊本市の交通機関を利用して実感した日本社会の秩序・清潔さへの驚き、母国およびほかの国から来た留学生と知り合えた喜び、学生チューターと一緒に過ごした街中での楽しい時間などが多く挙げられました。


修了式にて

- This exchange program has successfully delivered precious knowledge and experience for the participants.

- The program has been a real pleasure. We get to meet a lot of nice people and experience some of the Japanese culture.

- This program is definitely an eye-opening to me where I get to tour several labs. Seeing machines that I've never seen in my home country definitely made this study trip to Kumamoto University so much more worthy.

- It's a great honor to see that Kumamoto people have done a great job of management. We all see that everything in Honda Kumamoto Factory is in order, but it is quite difficult in fact. After all if a factory has only very advanced technology and equipment without scientific skill of management, it's hard for the factory to operate well and produce any products. Management also includes the relationships between different organizations. I remember that Dr. Wang said it's hard for companies in developed countries to apply their technical achievement of pulse power. Many scholars in China are studying the topic of "Cooperative innovation of Industry-University-Research ". Basically, they want to find out how to build a stable relationship among the three parts. So there may be some further exploration and cooperation.

- Through this program, I have chance to feel Japanese culture, and I do appreciate it. The scientific research of Kumamoto University has deeply impressed on me. I really like the clean environment and enthusiasm people of Kumamoto. I hope there are opportunities to know more about Japanese culture and science in the future.

 最後に、このような素晴らしい感動をもたらしたプログラムの実行の機会を与えてくださったJSTに感謝申しあげます。異なる国の若者同士と科学技術の国際交流の重要性を改めて強く認識できました。本プログラムを実施するにあたり、ご協力いただいた熊本大学の教職員の皆様、学生諸君に感謝いたします。


熊本城の見学

活動報告