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活動報告(公募計画コース) 第179号

医工連携とロボット工学について上海交通大学と研究交流
宮崎大学工学部からの報告

宮崎大学

 今回のさくらサイエンスプランによる交流プログラムのテーマは「医工連携及びロボット工学の最先端技術の交流」でした。来日したのは、中国上海交通大学ロボット研究所の教員2名,学生8名,ポスドク1名で、期間は、2015年8月4日~8月11日でした。

 宮崎県と大分県は「東九州メディカルバレー構想」の特区に認定されていて、医工連携による医療機器の開発に力を注いでいます。本プログラムでは、医工連携およびロボット工学の最先端技術に関する講義と体験、お互いの最新技術の発表交流(シンポジウム)や関連研究室の訪問を行い、若手研究者と学生の意見交流を行うことで、共同での研究論文執筆や医療機器開発の共同研究へと繋げていきたいと考え、実施しました。

 近い将来、中国では日本以上の超高齢化社会になることがわかっており、労働力の代わりとなるロボット技術や高齢者、障がい者が自立して生活することを支える医療機器が、日本、中国共に必要になります。その基盤となる技術は、上海交通大学と宮崎大学間での技術交流、人的交流を強めることで、共同で開発・研究できるようになると考え、また、日本の文化、風土に興味も持っていただき、優秀な留学生確保につなげたいとも考え、日本文化などの国際交流行事も含めたプランとして実施しました。

 本プランでは、はじめに福岡県にある安川電機株式会社の「ロボット村」を見学し、ロボットとその要素技術について学んでもらいました。次に、宮崎大学で開発中の障がい者向け電動車椅子ロボットの説明、宮崎県工業技術センタで光トポブラフィーにより脳の活動を計測できる機器の説明、宮崎大学医学部付属病院や大分県別府市の大分ロボケアセンターにあるロボットスーツHALの説明および体験をし、医工連携とロボット技術との関連性について学んでもらいました。


宮崎県工業技術センターで光トポブラフィー体験の様子

安川電機株式会社見学時の様子

 また、本プログラムの中で、上海交通大学と宮崎大学との合同シンポジウム"The 2015 International Joint Symposium on Applied Mechanics and Robotics"を開催しました。本プランに参加した上海交通大学の学生8名、ポスドク1名の計9名全員が口頭発表を行い、宮崎大学工学部の学生の口頭発表を合わせて20件の研究発表と富山大学の高先生による「多目的最適化」に関する招待講演を含んだ計3件の講演を聴講し、専門分野であるロボット工学に必要な最新の技術の交流を行いました。


上海交通大学・宮崎大学合同シンポジウム集合写真

宮崎大学でのロボット工学関係研究室によるデモ見学


宮崎大学医学部付属病院にてロボットスーツHAL体験の様子

 プログラムに参加した上海交通大学の先生から後日「このプログラムは大変成功でした」「今後も技術交流、人的交流を行いましょう」とのメールを頂き、次は上海で学術交流会を実施し、2018年に再度、宮崎で学術交流会を行う計画が立ち上がり、本プログラムが継続的な上海交通大学と宮崎大学との交流に繋がる良いきっかけとなりました。


宮崎大学菅沼学長より修了書授与の様子

活動報告